MAGAZINE:

  • SALUS
  • 11月号vol.188 / Nov / 2016毎月20日発行

INFORMATION:

2016/10/20:
SALUS11月号を発行しました。
2016/9/20:
SALUS10月号を発行しました。
2016/8/20:
SALUS9月号を発行しました。
2016/7/26:
お詫びと訂正 SALUS8月号の誤りについて
2016/7/20:
SALUS8月号を発行しました。

SHOP:

沿線・素敵な本屋さん
本屋さんに足を運ばなければ、出合えない本もあります。
思いがけない世界を広げてくれる街の素敵な本屋さんをご紹介。

古い本や街並みから感じるノスタルジア

nostos books◉世田谷線/松陰神社前

"nostos"はギリシャ語で"帰郷"の意味で、ノスタルジアの語源になった言葉。店名には「古い本という懐かしいものを家に持ち帰り、新しい価値を見つけてほしい」という思いが込められています。置かれているのは、デザインやアート関連が主軸にエッセイや絵本なども。
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有名な絵本作家の生い立ちを追った『センダックの世界』。有名絵本作家レオ・レオニの『フレデリック』。安西水丸の作品集『 MIZUMARU ANZAI ON THE TABLE』など新刊もあります。

  • 住所: 世田谷区世田谷4-2-12
  • 電話: 03-5799-7982
  • 営業時間: 12:00~20:00
  • 休: 水
  • 松陰神社前駅より徒歩1分

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大人と子どもの本が共存

デッサン|dessin◉東横線/中目黒

入口付近には絵本や児童書など昔読んだことのある本が並び、奥に進むほど海外の画集や写真集など専門性が高くなっていきます。この配置は、読んだり、目にしたりしたことのある本から芽生えた興味の種が膨らんでいくようにという工夫。店内には緑や雑貨も。
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左隅の『スプリング・コレクターの話』は渡邉紘子さんの作品集。スウェーデンの刺繍作品を収めた『HEMSLOJDENS HANDARBETEN』『花 オキーフ画集』など装丁の美しい本多数。

  • 住所: 目黒区東山1-9-7-1F
  • 電話: 03-3710-2310
  • 営業時間: 12:00~20:00
  • 休: 火
  • 中目黒駅より徒歩7分

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家電から始まる本のワンダーランド

二子玉川蔦屋家電◉田園都市線・大井町線/二子玉川

"ライフスタイルを買う家電店"がコンセプト。家電の横にそれと関連する本が並び、より豊かなライフスタイルを提供します。広々とした店内には、衣食住にまつわる多彩なジャンルの約15万冊がずらり。巡るだけであっという間に時間が過ぎ、1日中いても飽きません。
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『 Kitchen Kulture』は、嵯峨山さん曰く「ここの本は間違いなし」の出版社Gestaltenの写真集。『日曜日の住居学』は、住まい方を考えさせられるエッセイ集。理想の家造りのヒントに。

  • 住所: 世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C.テラスマーケット1・2階
  • 電話: 03-5491-8550
  • 営業時間: 9:30~22:30
  • 休: 1月1日
  • 二子玉川駅より徒歩4分

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閑静な住宅街にある一軒家で営む絵本店

TEAL GREEN in Seed Village◉多摩川線/武蔵新田・池上線/千鳥町

オーナーの種村由美子さんは、店に置く絵本には必ず目を通し、約4000冊のなかから子どもの成長に合わせた1冊を提案してくれます。「絵本を必要とするお子さん一人ひとりに手渡したくて。それができるのも小さな専門店ならではのゆとりです」。
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『夜の木』はインドの神話がベース。紙を漉くところから手作り。『 HOME』は文字がなく、読んだ人がそれぞれのストーリーを紡げる。ほか、命の大切さを描く『ソーニャのめんどり』など。

  • 住所: 大田区千鳥2-30-1
  • 電話: 03-5482-7871
  • 営業時間: 11:00~18:00
  • 休: 月・第2火
  • 武蔵新田駅より徒歩4分、千鳥町駅より徒歩7分

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Web関連書は圧巻の品揃え

BOOK LAB TOKYO◉田園都市線・東横線/渋谷

IT企業の多い渋谷の地の利を反映し、Web関連書やビジネス書がメイン。オープン以来、専門性の高い本を求めるクリエーターからも「欲しい本が見つかる」と評判です。朝から終電近くまで開いているのも、エリアで働く人に合わせて。雑誌や旅行本、料理本、小説も。
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『Instagramマーケティング』は、今やどんなビジネスにも必要とされるSNSをわかりやすく解説。ワインを基礎から深く学べる『WINE BOOK』などWeb関連ではない本も多数。

  • 住所: 渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル1号館2階
  • 電話: 050-3551-0625
  • 営業時間: 8:00~24:00
  • 休: 無
  • 渋谷駅より徒歩6分

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日本野鳥の会の直営ショップ

バードショップ◉目黒線/不動前

棚にあるのは、アウトドアで携えたいポケットサイズの図鑑から本格的な論文集まで鳥にまつわる本だけ。鳥愛好家でなくとも、色彩の美しさにハッとさせられ、写真や絵を眺めるだけでワクワク! 近所にいる鳥の名前がわかるようになると、毎日が楽しくなりそう。
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カラス好きの著者がそのユニークな行動を綴った『カラスの教科書』は、従来のカラスのイメージを変えてくれます。『新・ 山野の鳥』『新・水辺の鳥』は日本でよく見られる鳥をピックアップ。

  • 住所: 品川区西五反田3-9-23 丸和ビル3階
  • 電話: 03-5436-2624
  • 営業時間: 11:00~17:00
  • 休: 日・祝
  • 不動前駅より徒歩5分

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1枚の地図が開く新たな世界

日本地図センター『地図の店』◉田園都市線/池尻大橋

国土地理院の地図や地図関連本が専門。デジタル全盛の今、紙の地図に触れると簡単に書き込める、エリア全体が把握しやすいなど、改めてその良さに気づきます。詳細な地図を片手に街を歩けば、新たな発見がありそう。古い地図を裁断したメモ帳などグッズも充実。
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山の基礎台帳『日本の山岳標高 1003山』。『アメリカにあ った伊能大図とフランスの伊能中図』は、伊能忠敬の偉大さに驚かされます。『 2万 5千分 1地形図』は¥ 339 (税込)とリーズナブル。

  • 住所: 目黒区青葉台4-9-6
  • 電話: 03-3485-5414
  • 営業時間: 10:00~17:30
  • 休: 土・日・祝・年末年始
  • 池尻大橋駅より徒歩7分

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同業者も憧れる古書の名店

流浪堂◉東横線/学芸大学

店を営む二見彰さんは、元バンドマン。同業者もその棚作りに一目置く存在で「棚を本で"編集"するのが楽しい」と話します。本棚を作る作業は、バラバラの音から1曲を作る音楽に似ているそう。一見ゴチャゴチャでも居心地がいいのは、二見さんならではの空間作り。
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『広津里香詩集』21歳で亡くなった詩人の強烈な叫びが、若い女性を中心に共感を呼んでいます。1953年刊行の『キャンプとバンガロー案内』は、当時のフォントやデザインが斬新。

  • 住所: 目黒区鷹番3-6-9-103
  • 電話: 03-3792-3082
  • 営業時間: 平日・土12:00~24:00、日・祝11:00~23:00
  • 休: 木
  • 学芸大学駅より徒歩1分

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本のセレクトはお客主義

SUNNY BOY BOOKS◉東横線/学芸大学

本屋を持つのが夢だった高橋和也さんが、アパートの一室を改装して開店したのは3年前。当時から「店主が前に出ない店」を心がけてきました。人気の高い翻訳本や写真集などを押さえつつ、絵などの展示を積極的に行い、店を訪れるきっかけ作りも欠かしません。
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阿部海太の『みち』は、作家自身がお店に持ち込んでくれた思い入れのある絵本。佐藤貢による『旅行記』は、「作者が美術家になる前の、何者でもない時の素直な言葉に惹かれます」

  • 住所: 目黒区鷹番2-14-15
  • MAIL: info@sunnyboybooks.jp
  • 営業時間: 平日13:00~22:00、土・日・祝12:00~21:00
  • 休: 金
  • 学芸大学駅より徒歩5分

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尖りすぎないほっとする選書

ART #207◉東横線/反町

本と雑貨のお店を営む船寄真利さんは、「本に関してはひよっこ」。だからこそ無理に冊数を増やさずに、小説やエッセイ集、詩集など思い入れの深い本だけを丁寧に並べます。読みやすい本が多いからか「『自分の本棚にある本と似ていて安心する』とよく言われます」
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自分では選ばない本も読んでほしくて考えたのが、文庫本にオリジナルカバーをかけたまま売る"メカクシ文庫"。手がかりは厚みだけ。何が出るかは買った後のお楽しみ。¥300(税込)。

  • 住所: 横浜市神奈川区反町4-32-8
  • 電話: 045-321-5715
  • 営業時間: 13:00~19:00
  • 休: 月~水
  • 反町駅より徒歩10分

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既成概念にとらわれない店作りを

SNOW SHOVELING◉田園都市線/駒沢大学

「カフェですか?」「本は売ってるの?」そんな質問がお店のユニークさを物語ります。答えは、投げ銭制度でコーヒーを用意し、もちろん本は販売。村上春樹の本はほぼ網羅、60年代のカルチャーやアウトドア本が充実した選書に、店主の強い興味が伺えます。
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店名の由来となった一文がある村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』。店で開催する読書会"ブッククラブ"の立ち上げ時に参考にしたのが小説『ジェイン・オースティンの読書会』。

  • 住所: 世田谷区深沢4-35-7 2階-C
  • 電話: 03-6325-3435
  • 営業時間: 13:00~19:00
  • 休: 火・水
  • 駒沢大学駅より徒歩20分(バスの場合深沢不動前下車、徒歩1分)

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MACHI-SANPO:

旗の台・荏原町
品川区の南西部に位置する
旗の台・荏原町は、東急池上線と
東急大井町線が交差する住宅都市。
大通りに高層ビルが建ち並ぶ一方で、
駅周辺には商店街が広がり、
都会ながらも親しみやすい
この街の名店をご紹介します。

手打ち蕎麦 ほかげテウチソバ ホカゲ
こだわりの地酒と酒の肴、
〆には身体温まる自慢の蕎麦を
日本料理店で修業を積んだ店主が誰でも気軽に足を運んでほしいとの思いで2年前に創業。手打ち蕎麦は石川県産を中心に季節ごとに良質の国産蕎麦粉をブレンドした二八蕎麦。出汁は血合い入りの枕崎産鰹節を使用。旨味が凝縮した一杯をお楽しみください。コース料理(¥3,500~)も対応可能。
○自家栽培の柚子がほのかに香る、天麩羅そば¥1,700。甘辛い味つけの「鴨鍬焼き」(¥1,200)や自家製の佃煮(¥300)など、酒の肴も充実。日本酒は¥600~。○山葵をピリッと効かせた「甘鯛の蕪蒸し」¥1,000~ 1,200(時価)。
住所: 品川区中延6-1-21 電話: 050-3761-3517 営業時間: ランチ11:30~15:00(木曜は夜のみ)、ディナー18:00~22:00、休日前日11:30~16:00 休: 月(祝日の場合は翌日休み)

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kigiキギ
暮らしに花の彩りを
四季に寄り添うフローリスト
鮮やかな生花や珍しいグリーン、春~秋限定で仕入れる観葉植物。ところ狭しと店内に並べられた美しい植物は、世田谷市場や特別な温室からオーナー独自の審美眼でセレクト。ドライになっても楽しめるセンスの良いフラワーアレンジメントも人気。冬には、アレンジメント講座を開催。
○店内には、秋を感じる植物が並びます。○オーナーの丸山芳奈子さんはグリーンアドバイザーの資格を持つ植物のスペシャリスト。○丁寧なコミュニケーションから作られるフラワーアレンジメントは ¥2,700~。
住所: 品川区中延5-3-6 電話: 03-6426-1211 営業時間: 11:00~19:00 休: 日、第1・第3火

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料亭 秀リョウテイ ヒデ
大正10年から続く
和のおもてなし
数寄屋造りの趣ある料亭「秀」。豊富な会席料理のなかでも国産牛や築地の鮮魚を味わえる「嵐山」(¥5,600)は、旬の味覚を月替わりで堪能できます。慶弔の席にぴったりな大広間からご家族向けの個室まで幅広いニーズに対応した店内で、お祝いや記念日など、とっておきのひと時を。
○お造り、天ぷら、焼き物、煮物、赤出汁のお味噌汁と自家製のデザートが付いた豪華なランチセット「花ごよみ弁当」¥2,200。○毎日17時からはお琴の生演奏も。○全室にテーブルと椅子を用意。美しい紅葉が見頃を迎える中庭に面した一室も。
住所: 品川区中延5-6-3 電話: 03-3787-0130 営業時間: 11:30~22:00 休: 月

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ottoパンオットパン
自家製天然酵母にこだわるパンは
体にやさしい安心の味
アンティークショップを経営していたご主人のパン好きが高じてお店をオープン。都内のベーカリーで修業を積んだそのこだわりは、選りすぐりの小麦やライ麦、自家製の天然酵母、トッピングに使われる無添加の食材にまで行き届きます。素材を生かした体にやさしいパンを毎日の食卓に。
○ほろ苦いココアパウダーを使用した「大人のクリームパン」¥220。○一番人気の「松の実パン」¥220。○リュスティックやライ麦などのハード系パンや、菓子パンなど、1日45種類並びます。すべてが焼き上がる11時頃が狙い目。
住所: 品川区中延5-9-10 電話: 03-5498-0255 営業時間: 10:00~18:00(売り切れ次第終了) 休:月、第2・4火

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焙煎珈琲豆 compass cof feeバイセンコーヒーマメ コンパスコーヒー
専門店が探究した自家焙煎
いつもの1杯をとびきりの1杯に
コーヒー豆は"生鮮食品"。そんな考えのもと、世界の農園から厳選した約20種類の良質なコーヒー生豆を煎ってくれる専門店。焙煎の仕上がりは、香りや酸味、苦味など、飲む人の好みに合わせた7段階(100g/¥450~)。注文を受けてから12分で、煎りたての美味しさを持ち帰れます。
○焙煎の待ち時間には、「日替わり珈琲」(¥250~)や「カフェラッテ」(¥350)などのドリンクを。○店内には南米からアフリカまで多産豊富な生豆が並びます。○オリジナルマグカップは、グリーン・マスタード・ホワイトの3色展開(¥1,200)。
住所: 品川区旗の台4-1-4 1階 電話: 03-3785-1168 営業時間: 10:30~19:30 休:無

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マロニエ洋菓子店マロニエ ヨウガシテン
創業から52年
地域に愛される至福のスイーツ
1964年に開店した老舗洋菓子店。昭和の風情が漂うレトロな店内にあるショーケースには、定番のショートケーキをはじめ、タルトやシフォンケーキなど、どこか愛らしい昔ながらのケーキが並びます。ほかにも、ドーナツからクッキーまで、豊富に展開する焼き菓子はギフトにもおすすめ。
○音楽家ベートーベンの交響曲「第9」に由来する銘菓「ショコラ第9」(¥2,300)は、濃厚なチョコレートにラズベリーが効いたオリジナルレシピのザッハトルテ(要予約)。○2代目店主の大野大さん。○「ガトーフランボワーズ」(¥400)。
住所: 品川区旗の台3-13-5 電話: 03-3782-6273 営業時間: 10:00~21:00 休: 火(祝日の場合は翌日休み)

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鳥樹 東口店トリキ ヒガシグチテン
その場で捌く新鮮な若鶏を堪能する
食のエンターテインメント
その日仕入れた朝じめの若鶏が食べられる鳥専門店「鳥樹」。鮮度にこだわり、オーダーごとに丸ごと1羽ずつ部位を捌いて提供されるタタキや唐揚げ、焼き鳥などのメニューは、ここでしか食べることのできない格別の味。とびきりの鶏料理とお酒を嗜みに老若男女が集う人気店です。
○左から、一番人気の「ももタタキ」(¥810)、おつまみにぴったりな「ささみおろし(¥550)、オリジナルの南高梅入り「バイスサワー」(¥480)。ご飯メニューやマスターお薦めの裏メニューも。 ○カウンターごしの鶏捌きは圧巻。
住所: 品川区旗の台2-9-22 電話: 03-3787-7218 営業時間: 17:00~24:00 休: 火
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じれっ亭ジレッテイ
昔ながらの味を守る
街の小さな洋食店
入口の扉を開けると、赤紫色に経年変化したマホガニーのカウンターが居心地の良さを誘う小さな空間。1980年のオープン以来、変わらぬレシピで提供される手作りのハンバーグやグラタン、フライなどのメニューは、地域住民のみならず、訪れる人々の心を魅了する昔ながらのホッとする味。
○ハンバーグ、グラタンの人気メニューがひとつのプレートになった「じれっ亭スペシャル」(¥1,000/ライス・スープ・サラダ付き)。○寒い日には「ビーフシチュー」(¥1,500)がお薦め。○料理を作るオーナーの坂入さん。
住所: 品川区旗の台2-9-22 電話: 03-3787-8931 営業時間: ランチ11:00~15:00、ディナー17:00~21:00 休: 日
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FULLNELSONフルネルソン
ワンランク上の
アメカジファッションを提案
80年代のアメリカ映画や音楽、バイクを愛するオーナーがセレクトするのは、ブルゾンやネルシャツなどのアメカジウェア。なかでも、当時の人気モデルを日本人体型に合わせて再現したオリジナルジーンズはデニムラバーには名の知れた存在。バイカースタイルに欠かせないレザー小物も充実。
○ロゴ入りのオリジナルパーカやシリアルナンバー入りのロングTシャツのほか、PEANUTSとのコラボTシャツなどレアアイテムも。○80年代の「リーバイス501」をアレンジした細身のジーンズ「GREAT FULL NELSON 5011」(¥15,800)。
住所: 品川区旗の台5-7-6-104 電話: 03-3787-1005 営業時間: 11:00~21:00 休: 不定休
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ロジールロジール
毎日を幸せにする
街の小さなパティスリー
「ロジール」は、フランス語で"嬉しくて頬をバラ色に染める"という意味。パティシエ歴20年の中村敦子さんがひとりで切り盛りするお店には、その店名通り、ひと口食べると思わず笑顔になる洋菓子が並びます。素材にこだわり丁寧に作られたスイーツは、どれも甘さ控えめ。手土産にも◎。
○品揃え豊富な焼き菓子は、まとめ買いする人が多数。○ランス産りんごピューレをパイ生地で包んで焼き上げた「ショソン オ ポム」(¥260)は、金・土限定の人気商品。季節の素材を用いたケーキやプリンなど、生菓子も常時15種ほど並びます。
住所: 品川区旗の台2-1-15 1階 電話:03-6451-3505 営業時間: 10:00~18:30 休: 日・月
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Routine Diningルーティンダイニング
カジュアルイタリアンの主役は
薪窯で焼き上げるナポリピッツア
400℃の薪窯で焼いた本格ナポリピッツァを味わえる、カジュアルなダイニング。表面カリッと、中モチモチの食感の自家製生地や有機野菜、毎朝仕入れる鮮魚など、使う食材に配慮したメニューは、子どもから年配の方まで楽しめます。自家製リモンチェロやワインなどのドリンクも豊富。
○定番のマルゲリータ(¥1,080)、季節毎に変わるメインメニュー「山形豚の肩ロースのグリル」(¥1,300)、グラスワイン(赤・白)は550~。○店内はご家族連れにぴったりな広いテーブル席。 29.ボトルワインは40種類ほどセレクト。
住所: 品川区旗の台6-33-11 2階 電話: 03-6426-2944 営業時間: ランチ11:30~15:30、ディナー月~金17:00~24:00/日祝17:00~23:00 休: 木
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ふきだし
ふきだし
老舗肉問屋から直送される、
上質な和牛懐石料理
道草庭
 閑静な住宅街に軒を連ねながらも、一線を画す風情ある日本家屋。門を一歩くぐれば、都会の喧噪を忘れる、落ち着いた空間が広がります。「道草庭」は、四季折々の表情を見せる美しい庭の景色を眺めながら、おいしい料理をゆっくり味わってもらいたいという思いのもと創業。老舗肉問屋「小川畜産」から仕入れる、最高級の黒毛和牛を使った懐石料理を提供します。そのこだわりは、なんと言っても肉の〝品質〟。直営店だからこそ実現したそのクオリティーについて、料理長の林祥司さんは、「最近は『ブルー』と注文される方が多いんです。ブルーというのは、レアより生に近い火加減で調理すること。それを提供できるのは、やっぱり肉に信頼があるからだと思います」と話します。
 どうしても洋食になりがちな牛肉料理は、生クリームやバターなどの調味料を一切使用せず、魚を削り、手間暇をかけて取った出汁をベースに使用。最後まで美味しくコース料理を召し上がれるよう、味つけはシンプルに。そんな趣向が凝らされた贅沢な和牛懐石料理でもてなす「道草庭」は、お祝いの席や、特別な日のために多くの人々で賑わいます。
  • ○鉄板で焼き上げる、贅沢な黒毛和牛のステーキ。その時季に最も良いとされる肉を厳選しているため、季節によって和牛の仕入産地が変わります。○黒毛和牛のイチボを60℃の低温でじっくりローストした「和牛ローストビーフの握り」。すべてのコースに含まれます。○緑あふれる庭を一望できる、心安らぐ店内。
ミチクサテイ
住所: 品川区旗の台6-10-4 電話: 03-3786-7219
営業時間: 12:00~ 22:00(完全予約制) 休: 不定休

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣
  • 文 = chico
タケノとおはぎ
|田園都市線/桜新町|
おはぎ
  • 住所: 世田谷区桜新町1-21-11-1階 電話: 03-6413-1227
  • 営業時間: 12:00~18:00(売り切れじまい)休:月・火
    桜新町駅より徒歩7分

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彩りも味わいもリベラルな、
今どきおはぎ
 いつの間に、おはぎはこんなにおしゃれになったのか。わっぱにおさまる、色とりどりの球体おはぎの小宇宙。よくよく見れば、ココナッツやレモンピール、ナッツがまぶされていたりもする。この自由で美しいおはぎを生み出した「タケノとおはぎ」店主の小川寛貴さん、実はワインデリの料理人。デリで使っている有機のナッツやドライフルーツ×餡、その出会いはおはぎの概念を鮮やかに塗り替えていく。意外な融合は餡のおいしさあればこそ。おはぎ名人だった小川さんのおばあさん(=タケノさん)から受け継いだ製法で、こし餡・粒餡は大粒で豆の食感がしっかりした北海道産とよみ大納言を、白餡には白いんげん豆を使い、銅鍋で丁寧に炊きあげる。頬張れば餡の澄んだ甘さと優しさに包まれるように、ナッツの香ばしさやフルーツの甘酸っぱさ、洋酒の芳醇なアロマがふんわり。おはぎはここから、まだまだ楽しくなっていく。

○こしあん、つぶあん各¥180のほかは日替わり。抹茶¥220、ごまとあんず¥250、ナッツ、ココナッツとレモンピール、栗とラム酒各¥280。黒米餅のツブモチ食感もやみつきに。 ※わっぱを彩るテープは8種。 贈る相手を思いながら選べます。

chico/スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。