MAGAZINE:

  • SALUS
  • 2月号vol.203 / Feb / 2018毎月20日発行

INFORMATION:

  
2018/1/20:
お詫びと訂正 SALUS 2月号の誤りについて
2018/1/20:
SALUS2月号を発行しました。
2017/12/20:
SALUS1月号を発行しました。
2017/11/20:
SALUS12月号を発行しました。
2017/10/20:
SALUS11月号を発行しました。

SHOP:

ぽかぽかアジアン鍋を食べに行こう!
寒い日には、スパイスや漢方をふんだんに使った
栄養たっぷりの鍋でパワーチャージ。

体にやさしいオリジナルデトックス鍋

クンビラ 【ネパール】◉東横線/代官山

6フロアからなる1軒家のネパールレストラン。名物は、店長自らがヒマラヤの高地で仕入れる約20種のスパイスや天然岩塩を使ったやさしい味わいのヒマラヤ鍋。スパイス、季節の野菜、2日間煮込んだ丸鶏のうま味が溶け出したスープはコクがあり、デトックス効果も抜群。薬味や香辛料をプラスして味の変化も楽しめます。
recommend
ヒマラヤ鍋は1人前¥2,490(2人前~)。ヒマラヤ鍋コース1人前¥4,500のみ野菜とスープのおかわり無料。

  • 住所: 渋谷区恵比寿南1-9-11
  • 電話: 03-3719-6115
  • 営業時間: 11:30~14:30、17:00~23:00/土・日・祝11:00~22:30
  • 休:無  1フロア喫煙可
  • 代官山駅より徒歩10分

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辛さとうま味のバランスが絶妙

ジャンチ村【韓国】◉目黒線/不動前

韓国料理一筋のベテランが本場の味を完全に再現。ごろっとしたジャガイモと豚の骨付きロース肉を韓国の薬味やエゴマをベースに煮込んだカムジャタンは、絶妙な辛さが癖になる味わいと好評。残ったスープにご飯を入れ、おじやでしめるのが韓国流。定番のマッコリほか、日本では珍しい韓国焼酎も充実しています。
recommend
ボリューム満点のカムジャタンは2人前¥2,800〜。トッピングのエゴマ粉が隠し味。

  • 住所: 品川区西五反田5-1-20 アスペンプラザ2階
  • 電話: 03-3492-0423
  • 営業時間: 11:30~14:30、17:00~23:00(L.O.22:30)
  • 休:水 喫煙可
  • 不動前駅より徒歩1分

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野菜たっぷりのヘルシーな薬膳火鍋

老麻火鍋房【中国】◉東横線、田園都市線/渋谷

8時間かけて煮込む麻辣スープと白湯スープの2種が味わえる火鍋は、甘草や龍眼、クコなど、中国に古くから伝わる漢方素材20種以上が使われています。さらには具材の数も70種類以上。健康によいうえに野菜もたくさんとれ、女性客のリピーターが多いそう。辛さは5段階から選べ、辛いのが苦手な人も安心して楽しめます。
recommend
野菜盛り合わせや肉、点心などがセットになったコース1人前¥3,325~が断然お得。

  • 住所: 渋谷区円山町15-3 グランエストビル2階
  • 電話: 03-6455-3500
  • 営業時間: 18:00~翌5:00
  • 休: 不定休 22:00以降喫煙可
  • 渋谷駅より徒歩8分

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MACHI-SANPO:

尾山台
大井町線の尾山台は、
自由が丘・田園調布エリアと隣接する閑静な住宅街。
駅前商店街「ハッピーロード尾山台」を中心に、
このエリアならではの洗練されたお店を紹介します。

とり滉トリコウ
紀州備長炭で焼く串とこだわりの地酒
〆には体が温まる鶏そばを
創業17年。しっぽりと飲むひとり客から小さな子ども連れの家族まで、地元のみならず遠方からもファンが集う串焼きの店。ジューシーな「奥美濃古地鶏」の焼鳥や、ゆず味噌でいただく生麩串など、ここでしか食べられない1品が揃います。愛知「長珍 新聞紙シリーズ」や青森「田酒」などの厳選した地酒をお供にお楽しみください。
◯「串おまかせコース(7本)」¥1,600。この日は、砂肝、レバ ー、手羽先、せせり、もも、ニラ、ニンニクの芽。人気のサラダは、湯むきトマトに熱々のごま油をかけ、ネギとパクチーをたっぷり刻んだ「パクチー&トマト」¥750。◯〆は5時間以上煮込んだ鶏白湯の「鶏そば」¥750。
住所:世田谷区尾山台3-10-10 電話:03-5707-2284 営業時間:17:30~24:00(日・祝~23:00) 休:水 喫煙可

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八百屋ジャズ 
全国の農家から厳選した
オーガニック青果
「オーガニック栽培にこだわるおいしい青果を、もっと消費者に味わってもらいたい」という思いのもと、ここ尾山台にお店を構えて6年目。全国の農家を訪ね歩いて厳選した、産地直送の青果やハーブなど約180種類を取り揃えます。店名の「八百屋ジャズ」に由来する通り、店主の西郷正昭さんは、プロのジャズピアニストとしての一面も。
◯旬の野菜、フルーツ、ハーブのほかに、品質を厳選した調味料も。◯千葉産または茨城産のサツマイモを使った焼き芋は¥250~。時期によって出回る「紅はるか」は、自然な甘味ともっちりした粘り気がクセになる冬の名物。

住所:世田谷区等々力2-16-14 電話:03-3701-3860 営業時間:10:00~19:30頃(火・水~19:00頃) 休:月

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田園安齋デンエンアンザイ
四季折々の味覚に
工夫を凝らした和食割烹
和食一筋の店主、安齋邦彦さんが丁寧に仕込んだ創作料理を日替わりで振る舞います。懇意の鮮魚店や築地で仕入れる魚の刺身や唐揚げのほか、3日間かけて作る「牛すじ煮込み」や素材を生かした「季節の白和え」も定番。日本酒は、50年以上付き合いのある秋田の地酒「高清水」のみを辛口、純米大吟醸、梅酒など幅広くセレクト。
◯大間の中トロ、クエ、赤貝の「刺身盛り合わせ」2人前¥2,000。溜まり醤油に魚や但馬山椒などのだしが染み込んだ「銀鱈煮付」(¥1,800)は、一緒に炊いた豆腐も絶品。ふわふわ食感の特製衣で包み込んだ店の名物「穴子の黄金揚げ」¥1,500。◯カウンター席のほか、テーブル席や個室も完備しています。
住所:世田谷区尾山台3-24-11 電話:03-3702-3774 営業時間:18:00~21:30 休:月 分煙

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丸山珈琲 尾山台店マルヤマコーヒー オヤマダイテン
軽井沢発のコーヒー専門店で
上質なカフェタイムを
オーナー自らが世界のコーヒー生産地へ足を運び、生産者から直接仕入れる上質の豆にこだわったスペシャルティコーヒーを提供する、「丸山珈琲」の東京第1号店。軽井沢本店を思わせる店内ではドリンクや豆を販売するだけでなく、バリスタおすすめのケーキと淹れたての1杯を味わえるカフェを併設しています。
◯深煎りの「尾山台オリジナルブレンド」¥669。コーヒーブレイクには目黒区碑文谷の「パティスリー ジュンウジタ」のケーキ、モーニングには長野県のベーカリー「香色」のトーストがおすすめ。写真は、「レクタングル・ドゥ・ショコラ」(単品¥566)のセットで¥1,235。◯コーヒー豆は30種類ほど展開。
住所:世田谷区等々力2-18-15 電話:03-6432-2640 営業時間:10:00~21:00 休:無 禁煙

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chiclin atelier shopチクリン アトリエショップ
素材とカタチにこだわった
洗練された大人のワードローブ
リネンやカシミヤなど上質な素材にこだわり、体に馴染むパターンを生み出す、デザイナー奥村健男さんによるブランド〈チクリン〉のショップ兼アトリエ。1997年の創設以来、独自のペースでコレクションを発表しています。垢抜けた色使いと、シンプルながらも個性を感じるシャツやジャケットは、長く愛用したいワードローブ。
◯左(写真・下右内)は、スタンドカラーシャツ¥17,500、ジャンパースカート¥29,500。右は、オリジナルのシルクスカーフ¥9,200、トップス¥18,500。価格はすべて税別。◯合わせるジュエリー(写真・下左内)は、丸や三角などのモチーフを構築的にデザインする〈yoriko mitsuhashi〉をはじめ、作家ものをセレクト。
住所:世田谷区等々力2-20-12 電話:03-6432-2753 営業時間:12:00~19:00 休:月~水

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VENT DE LUDO 尾山台店ヴァン ドゥ リュド オヤマダイテン
フランス伝統の食文化を伝える
人気ブーランジェリー
「フランス国家最優秀職人章」を受章した、フランス北西部ブルターニュ出身のパン職人リュドヴィック・リシャールさんの愛称、「リュド」に由来するブーランジェリー。蕎麦やリンゴ、ゲランドの塩などブルターニュの豊かな自然が育む食材にちなんだ、素朴ながらも味わい深いパンを150種類ほど展開します。店内のカフェでは郷土料理のガレットを提供。
◯クリームチーズとサーモンを包んだ蕎麦粉のクレープ「ガレット・サーモン」(¥864)にはオーガニックのシードル(¥648)を。◯発酵バターを練り込んだクロワッサン(¥205)はサクサクの皮が特徴。甘く煮詰めたリンゴが練り込まれた「リンゴのそば粉パン」¥410。
住所:世田谷区等々力2-19-15 電話:03-6809-7405 営業時間:10:00~20:00 休:不定休 禁煙
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BISTRO LʼES CHEVREUILʼSビストロ レ・シュヴルイユ
アットホームな雰囲気でいただく
本格ジビエ料理
フランスの郷土料理を気軽に楽しめるビストロで特におすすめなのが、旬のジビエ料理。狩猟免許を取得したシェフが、野生肉の個体差に合わせて火入れの加減やソースとの絶妙な相性を見極めた、こだわりのひと皿を提供します。前菜や自家製シャルキュトリの盛り合わせは、内容を好みによって選べるのも嬉しいポイント。
◯パテや天然酵母のパン、コンフィチ ュールまですべて自家製の「シャルキュトリ盛り合わせ」(¥2,500)と、柿の甘味とフルムダンベールという青カビチーズの塩味、バルサミコ酢の酸味が絶妙な「柿とフルムダンベールのサラダ」¥1,200。◯低温でじっくり焼き上げた「鹿もも肉のロースト」¥3,200。
住所:世田谷区等々力4-1-9 電話:03-6432-1816 営業時間:11:30~14:00/18:00~23:00 ※月~木はディナーのみ営業 休:火、第1・3月 禁煙
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蕎麦前 ながえ、 
豊富な地酒で蕎麦前を楽しむ
小粋な蕎麦処
昨年10月にオープンしたばかりの尾山台の新顔。"日本酒のソムリエ"こと「唎酒師(ききざけし)」の資格を持つ店主は、懇意の蔵元から仕入れる約100種類にも及ぶ地酒を揃えます。季節野菜のおひたしや出汁巻きなどの豊富な肴と相性ぴったりのお酒を嗜んだ後、蕎麦粉8割ののどごしがよい手打ち蕎麦を〆にさっと手繰るのが粋な楽しみ方。 
◯焼き味噌や板わさなどがつまめる「蕎麦前セット」3品¥880。日本酒は、1合¥950~。「山海の夕風」は、すっきりと飲みやすい限定醸造品。爽やかな酸味と米のやわらかな風味が楽しめる「武勇」は、熱燗で。◯別添えの鴨が珍しい「鴨汁そば」¥1,400。
住所:世田谷区等々力4-9-3 電話:03-3701-6050 営業時間:11:30~14:00/18:00~21:00 休:火 禁煙
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手しごと 
現代の暮らしになじむ
民藝の手触り
日本の手仕事を紹介する書籍『民藝の教科書』シリーズの監修をはじめ、現代民藝の普及と後継に尽力した故・久野恵一さん創設の店。やちむんや小鹿田焼などの器を中心に、かご細工や染め織りものなど日本各地の歴史や風土が刻まれた民藝品をセレクト。職人の手仕事を感じる民藝は、日々の生活にそっと温もりを与えてくれます。
◯余ったご飯を冷蔵庫で保存できる三重県・伊賀焼のおひつ(2号サイズ¥3,600)は、電子レンジにも対応する優れもの。蓋の裏が素焼きになっているため、冷やご飯を温め直しても適度に水分を調整して、ふっくらとできあがります。

住所:世田谷区等々力4-13-21 電話:03-6432-3867 営業時間:11:00~19:00 休:火

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巣巣スス
ラトビアの魅力を伝える
ライフスタイルストア
バルト3国のひとつとして知られるラトビアは、中世のヨーロッパを思わせる美しい国。「巣巣」では、そんなラトビアで丁寧に手作りされるテーブルリネンやラグ、バスケットなどの雑貨を中心に、テーブルやダイニングチェアなどのインテリアを展開しています。店内では、温もりを感じる、お気に入りのアイテムが見つかるはず。
◯柳で編んだラトビアのバスケット(¥26,000)は、経年変化を楽しめるアイテム。◯イギリス「Melin Tregwynt社」のファブリックがあしらわれたオリジナルの「スツール ロー」(¥23,760)は、品質にこだわりながらも良心的な価格が魅力。◯独特な編模様がラトビアらしい、手編みミトン¥6,912。
住所:世田谷区等々力8-11-3 電話:03-5760-7020 営業時間:10:30~18:30 休:月
MAP
ふきだし
ふきだし
シェフのルーツ、
鳥取の美食を味わうフレンチ
à Bêe
 尾山台駅すぐの路地に佇む「アベー」は、カウンター席メインの小さなレストラン。オーナーシェフの阿部篤志さんは、故郷・鳥取の鮮魚や精肉、静岡の契約農家から届く野菜などを使ったコース料理やアラカルトを提案します。ベルギーやフランスでの修業時代にはレストランだけでなく、チーズ農家やワイナリーなどの生産者を訪ねて、食品ができるまでの工程を学んだという阿部さん。自らが目指す理想のフレンチ像について、「修業していたアルザスやローヌ地方では、地産地消に対する人々の意識の高さに感銘を受けました。地元の水や土で育った、その土地ならではの味に誇りを持つことが大切だと学び、僕も故郷の食材で自分の料理を表現したいと考えました。一人ひとりと対面できるカウンターをメインにしたのは、僕の自宅に遊びに来たような感覚で料理と空間を楽しんでもらいたいという思いがあります」と語ってくれました。
 ハレの日には「鳥取黒毛和牛のスネ肉の赤ワイン煮込み」をぜひ。スネ肉を一晩赤ワインに漬け込んだ後6時間ほど煮込むことで余計な脂を取り除き、旨味を凝縮した逸品です。前菜には、鳥取・境港の旬の味覚、松葉ガニを使ったサラダを。シェフのルーツに根ざした創作意欲あふれる美しい品々をご堪能ください。
  • ◯赤身肉を堪能できる「鳥取黒毛和牛のスネ肉の赤ワイン煮込み」には、シェフの実家で穫れる彩り野菜も取り入れます。合わせるワインはグラス¥870~。 ◯緑色が鮮やかなカブのピューレを添えた「松葉ガニのサラダ」。◯コースはランチ¥2,900、ディナー¥4,900~。アラカルトは20:30頃より受け付け。テーブル席もあります。
アベー
住所:世田谷区尾山台3-24-11 電話:03-3701-6930 
営業時間:12:00~13:00 ※ランチは2日前から要予約。/18:00~23:00 ※水曜はディナーのみ営業。 休:火 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • M.Santa
  • 〔田園都市線、大井町線/二子玉川〕
  • 全粒粉のパイ

粉の滋味満ちあふれる、石臼挽き全粒粉のパイ

お菓子好きたちがこぞって訪れる学芸大学のパティスリー「ジュンウジタ」が姉妹店をオープン、しかも全粒粉パイ専門店!そんなニュースに心踊らせ二子玉川へ。「M.Santa」の三田真穂シェフは「ジュンウジタ」をはじめ、名だたるパティスリーでフランス菓子の経験を積みながら、「フランスでのホームパーティでパイを囲んだ幸せな思い出と、粉を挽いてお菓子を作りたい気持ちが交差して」全粒粉パイを掘り下げる。国産小麦の丸麦を毎日お店で石臼挽きする粉は実に新鮮。全粒粉特有のクセは、深めに焼き込むことで香ばしさへと変身させていく。全粒粉ではパイが膨らみにくいがそこも試行錯誤。生地にふすまを混ぜず、折り込むときに加える方法を編み出しクリアした。口にすればザクッと力強くもはらりと砕け、ふすまの粒がプチプチ、粉の旨味がワッと押し寄せる。そこによつ葉発酵バターの豊かな香りが重なり、季節の果物がジュージーにとろけて。豊穣の大地の味わいがここにある。

MAP

  • 手前から時計回りに、ポム(カット¥480)のリンゴは季節で変わり、今なら紅玉かフジに。バナーヌ(1個¥500)はラム酒でソテーしたバナナとクレームパティシエール、クレームダマンドの三位一体が見事!ミルフィユ1個¥450(すべて税抜)。
  • M.Santa エムサンタ
    住所:世田谷区玉川2-1-16
    電話:03-5797-9153
    営業時間:10:00~18:00
    休:月(祝日の場合は翌火曜休)・第1火
    アクセス:二子玉川駅東口を出て直進し、二子玉川ライズS.Cを左折。1分ほど直進し、二子玉川交番を右折。1分ほど直進し、ひとつめの角を左折後次の角を右折、ボランティアビューロを越えた右手。二子玉川駅より徒歩5分。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。