MAGAZINE:

  • SALUS
  • 1月号vol.202 / Jan / 2018毎月20日発行

INFORMATION:

2017/12/20:
SALUS1月号を発行しました。
2017/11/20:
SALUS12月号を発行しました。
2017/10/20:
SALUS11月号を発行しました。
2017/9/20:
SALUS10月号を発行しました。
2017/8/20:
SALUS9月号を発行しました。

SHOP:

荏原七福神めぐり
福をもたらす七柱の神様にお参りする「七福神めぐり」は、
1月1日~7日に行うと、特にご利益があるとされています。
今回は品川区大井~西小山の社寺をめぐる「荏原七福神めぐり」をご紹介。

※1月1日~7日の10:00~16:00は、各社寺に受付があります。
1月8日以降も参拝可能ですが、受付が不在の社寺もあるのでご注意ください。
※行程は歩いて2時間強ですが、歩く速度や社寺での滞在時間によって異なります。
※参拝の順序は特にありません。自由にお回りください。

大井蔵王権現神社 【福禄寿】◉大井町線/大井町

大井町駅から品川区役所方面に向かう 途中にある「大井蔵王権現神社」は、現在の「天狗祭り」の起源とされる天狗伝説が残る神社。財宝、人望、出世をもたらす福禄寿が祀られています。

  • 住所:品川区大井1-14-8
  • 電話:03-3771-5288
  • 大井町駅から徒歩約6分

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不動院・東光寺 【毘沙門天】◉大井町線/下神明

開運厄除けと財宝をもたらす毘沙門天が祀られるお寺。境内には地蔵堂が建 ち、"地蔵でら"とも呼ばれています。参道の途中には、東司(トイレ)守護の鳥瑟沙摩大明王が祀られるお堂も。

  • 住所:品川区二葉1-14-16
  • 電話:03-3784-1613
  • 下神明駅から徒歩約7分

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養玉院・如来寺 【布袋尊】◉大井町線/中延

2つのお寺が合併して生まれた「養玉院・如来寺」に祀られるのは福寿、財宝をもたらす布袋尊。正面のお堂には品川区有形文化財、"大井の大沸"と呼ばれる5体の大仏が鎮座しています。

  • 住所:品川区西大井5-22-25
  • 電話:03-3771-4816
  • 中延駅から徒歩約16分

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上神明天祖神社 【弁財天】◉大井町線/中延

白蛇にまつわる伝説が残る「上神明天祖神社」は、鎌倉末期に建立されたといわれている古社。境内の祠には、愛情と智慧を授け富貴開運をもたらす弁財天とともに、白蛇が祀られています。

  • 住所:品川区二葉4-4-12
  • 電話:03-3782-1711
  • 中延駅から徒歩約6分

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法蓮寺 【恵比寿】◉大井町線/荏原町

荏原町駅近くの「法蓮寺」に祀られるのは商売繁盛、福徳をもたらす恵比寿。開山は鎌倉時代中期。こちらの庭で徳川11代将軍家斉と当時の住職がすもう をとったという伝承も残っています。

  • 住所:品川区旗の台3-6-18
  • 電話:03-3781-4011
  • 荏原町駅から徒歩約1分

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摩耶寺 【寿老人】◉目黒線/西小山

延命、長寿と福徳をもたらす寿老人が祀られるお寺。江戸時代に建てられた摩耶堂には、釈迦の生母・摩耶夫人の木像が祀られ、品川区有形文化財に指定されています(通常は非公開)。

  • 住所:品川区荏原7-6-9
  • 電話:03-3785-5576
  • 西小山駅から徒歩約7分

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小山八幡神社 【 大國天 】◉目黒線/西小山

丘の上に建つ「小山八幡神社」には、大 願成就の神様・大國天が祀られています。高台からの見通しのよい景色は品川百景に選ばれており、境内には品川区天然記念物のシイノキも。

  • 住所:品川区荏原7-5-14
  • 電話:03-3783-0455
  • 西小山駅から徒歩約7分

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MACHI-SANPO:

菊名・妙蓮寺
東横線で渋谷から約30分。
横浜市に位置する菊名・妙蓮寺は、
下末吉台地の丘と谷に囲まれた"坂の街"。
開けた駅前商店街を中心に、
とっておきのお店をご紹介します。

CAY DUAカイユァ
ベトナム人夫婦が振る舞う
本場、家庭の味
ベトナム南部出身のシェフが、祖母から教わった郷土料理を日本で提供して25年。日本人の口に合うよう辛さを抑えながらも、香草が利いた生春巻きや「ベトナム風お好み焼き」などの料理は、本場そのもの。デザートにはベトナム風のぜんざい「チェー」やベトナムプリンを。

○唐辛子とレモングラスが利いた「鶏肉のレモングラス炒め」(¥780)と定番の「青パパイヤのサラダ」(¥800)には、ベトナムの「サイゴンビール」(¥500)をぜひ。○本場では朝食として親しまれている米粉の麺料理「鶏肉のフォー」(¥850)は、やさしい味。
住所:横浜市港北区大豆戸町480-1菊名ハイツ103 電話:045-434-2467 営業時間:11:30~14:30/17:00~22:30 休:月 禁煙

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野菜レストランさいとうヤサイレストランサイトウ
採れたての旬野菜を
味わい尽くすフルコース
地元農家に足繁く通い、厳選した栄養価の高い旬野菜をコースで提供するカジュアルフレンチレストラン。シェフの齊藤良治さんは、生野菜を生かしたサラダはもちろん、ババロアやポタージュなどのアレンジによって驚きと発見のあるテーブルを提案。生産者の思いを込めたひと皿は、訪れる人に野菜の本当のおいしさを体験させてくれます。
○全4品のランチ「よろこびコース」¥2,300。コース内容は月ごとに替わります。この日は、15品目近くの地場野菜を味わえるサラダと芳醇な椎茸のポタージュ、三浦半島より届くホウボウのソテー。旬のフルーツをババロアやコンポートにしたデザートも。
住所:横浜市港北区菊名6-5-16 電話:045-434-1761 営業時間:11:30~14:30/18:00~22:00  休:月、第2日 禁煙

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和韓家庭料理 うさぎ庵ワカンカテイリョウリ ウサギアン
身体の内から健康になる
韓国伝統料理
食から病を防ぐ「薬食同源」の考えのもと、店主は「薬膳インストラクター」と「雑穀マイスター」の資格を取得。有機野菜を取り入れるほか、「飛騨牛」ホルモンの火鍋や「やまゆりポーク」のサムギョプサルなど素材にこだわる料理を提供します。美肌と滋養強壮効果のある薬膳酒や韓方茶も充実。新年会には鍋料理「薬膳タッカンマリ」のコースを。
○12時間以上煮込んだ濃厚鶏ガラスープに、高麗人参やなつめなどを詰めた若鶏を丸1羽煮込む「サムゲタン」(¥2,800)は、身体を芯から温めてくれます。その日のコンディションにより味覚が変わるという韓方茶「五味子茶」ハーフポット¥500~。
住所:横浜市港北区篠原北1-1-12 電話:045-421-9152 営業時間:17:00~24:00 休:月、第3日 禁煙

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ikeda bakeryイケダベーカリー
地域住民に愛される
丘の上の小さなベーカリー
駅から徒歩11分。台地らしい坂道を登りきった、見晴らしの良い丘に佇む「イケダベーカリー」は、2017年5月にオープン。住宅の一角をお店にした2坪ほどのスペースには、オーナーの池田ちえさんの思いが込められた食パンや惣菜パンが10種類以上展開されます。国産の食材を長時間発酵させた安心のパン作りが地域に愛される理由。
○きな粉のドーナツ(¥160)のほかに週替わりの惣菜パンも。○北海道産小麦「キタノカオリ」使用の食パン¥290。きめ細かな表面の焼き上がりとモチモチした食感が特徴。パンはお昼には完売する日もあるので午前中がおすすめ。
住所:横浜市港北区富士塚2-8-12 電話:非公開 営業時間:9:30~14:00 休:水・木・土~月

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THAISARAタイサラ
妙蓮寺で味わう、
スーさんの本場タイ料理
タイの人々、暮らし、文化、そして食べものを含めた"タイの素晴らしさ"を意味するタイ語「タイサラ」は、妙蓮寺で本場の味を伝えるレストラン。代表的なトムヤムクンをはじめ、バイガパオ、パッタイ、グリーンカレーなど、日本人にも馴染みあるタイ料理を振る舞うのは東部出身の朗らかなスーさん。営業時間外には、タイ語やタイ料理の教室も。
○ハーブの爽やかな味わいにココナッツミルクがコクを加える、絶品グリーンカレー¥950。○米粉麺のタイ式焼きそば「パッタイ」¥900。ランチは、サラダ、デザート、ドリンクがセットで¥950。

住所:横浜市港北区篠原東1-2-19 電話:045-421-8044 営業時間:11:30~14:30/17:30(土・日18:00)~22:30 休:月~木 禁煙
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style select shop まほろスタイルセレクトショップ マホロ
職人技巧に触れる
暮らしに寄り添う器
妙蓮寺駅から徒歩7分。清野小百合さん、陽平さん親子が運営する「まほろ」は、閑静な住宅地にありながらも知る人ぞ知る器のお店。陶器、磁器、漆器を中心に、職人のものづくりに触れることができる各地の和食器を取り揃えています。和食器といっても、和洋折衷使えるのがここのセレクトの美点。お正月、おもてなしのひと皿にもおすすめです。
○山中温泉にある〈我戸幹男商店〉の漆器(¥4,800)は、マットな仕上げが上品。○信楽焼の陶芸作家、古谷浩一さんによるスタッキングマグカップは1個¥2,100。○焼物で知られる多治見の作陶家、藤内紗恵子さんによる「貴入丸小皿」¥3,300。
住所:横浜市港北区菊名2-8-20 電話:045-402-5211 営業時間:12:00~18:00、土・日11:00~18:00 休:火・水
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魚くにウオクニ
街に変わらず慕われる
元鮮魚店の海鮮料理
親子3代続いた老舗鮮魚店が魚料理の店に転身して10年。長年の目利きにより厳選した魚と、懇意の青果店より仕入れた食材で作る日替わり料理を提供。煮物や焼き物など食事にもお酒にもぴったりの逸品が揃うので、子連れからご高齢まで広く愛されています。「エビのワイン蒸し」や「サバのコンフィ」などのフレンチをアレンジしたメニューも。
○「お造り5点盛」(¥1,300)と「銀だらみそ漬」¥750。石川や新潟など各地の日本酒(1合¥600~)は、日替わりで7種ほど揃えます。○「まぐろ漬温玉丼」(¥950)をはじめ3種類提供するランチメニューは、味噌汁と小鉢がセットに。
住所:横浜市港北区菊名1-7-10 電話:045-432-5537 営業時間:11:30~14:00/17:00~22:30 休:月、第3日 禁煙
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おやつ処 茶寿オヤツドコロ サジュ
国産食材にこだわった
体が喜ぶ手作りスイーツ
国産の無農薬野菜や地場の有機野菜を中心に、米粉、おからなど、体にやさしい食材にこだわった、添加物不使用の手作りスイーツを提供。ケーキ、パフェ、焼菓子など豊富なメニューの中でもおすすめは、オリジナルのクリスピークレープ。米粉と豆乳のみで作られるので、アレルギーのある子どもも安心して食べられます。
○旬のいちごを贅沢に味わえる「気まぐれパフェのせすぎ」¥1,580。○パリパリの皮ともっちりとした食感を楽しめるクリスピークレープ¥850。1月からの季節限定「苺 有機豆腐クリーム」とともに、有機ほうじ茶(Lサイズ¥500)を。
住所:横浜市港北区仲手原2-43-24 電話:045-423-2320 営業時間:10:00~14:00/15:00~19:00、土・日・祝10:00~18:00 休:月・火 禁煙

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久遠チョコレート 横浜店クオンチョコレート ヨコハマテン
甘い香り漂う
工房併設のチョコレートショップ
「久遠チョコレート」は、植物油脂や添加物を加えない「ピュアチョコレート」を障がい者と一緒に店頭で手作りしています。看板商品は、ショコラティエ界の巨匠、野口和男さんプロデュースの「久遠テリーヌ」。コロンビアやベトナムなど世界のカカオと、鹿児島の小みかん茶や愛知の次郎柿など国産果実を掛け合わせた新食感のチョコレートです。
○「久遠テリーヌ」(各¥230)は数十種類展開。甘酸っぱい苺の「リッチベリー」、京都老舗茶舗の番茶と醤油サブレ、ランブータンという果実を練り込んだ「京番茶」。○京都老舗米菓店のおかきをチョコでコーティングした「久遠京おかき(ミルク)」¥680。
住所:横浜市港北区仲手原2-2-11 電話:045-401-1655 営業時間:11:00~18:30 休:日・月
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ふきだし
ふきだし
若きシェフが開拓する、モダンイタリアン
Osteria Italiana COVA
 綱島街道沿いに構える「COVA」は、昨秋にオープンしたてのレストラン。シェフの古賀雅仁さんは28歳にして、日本最大級の若手料理人コンペディション「RED U-35」にてブロンズエッグ賞を受賞。お店の名前がイタリア語で卵の孵化に由来する通り、新たなステップとしてここ菊名で独立。幼少期をイタリアで過ごした古賀さんは、「現地の幼稚園や小学校の給食が今でも記憶に残る最もおいしい料理」だと語ります。
COVA」で提供するのは、イタリアンやフレンチという枠にとらわれないモダンイタリアン。そのスタイルについて、古賀さんは「現地でイタリアの味を覚えましたが、技術を学んだのは日本なんです。このレストランを始める時に、どこで自分らしさを主張するのかを考えたんです。そうしたら、神奈川の食材を生かした自分たちの料理を作りたいと思いました」。
 今回メインには神奈川の銘柄牛「やまゆり牛」を使用。そして、メインに添えられた長ネギやゴボウなどの食材は、湘南と三浦を中心に神奈川のものを厳選しています。こだわりは食材だけでなく、パスタを手打ちすることから始め、パンからダシまで、すべて自家製であること。オープンからまだ半年。これからに期待したい注目のレストランです。
  • ○「トモサンカク」という希少な部位を使った「やまゆり牛のロースト」。自家製コンソメで下味をつけた長ネギと、ゴボウのフリットを添えた、手の込んだひと皿。○ビーツを練り込んだ自家製パスタ生地に鴨の赤ワイン煮を詰めたラヴィオリ。○打ちっ放しのモダンな空間。パスタを含むコースは¥6,000、グラスワインは1杯¥650~。
オステリア イタリアーナ コヴァ
住所:横浜市港北区菊名6-21-30 電話:045-298-1537 
営業時間:11:30-15:00/18:00~22:00 休:不定休 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 福井 馨 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • La Cialda
  • 〔東横線/自由が丘〕
  • チャルダとスプレッド

カリカリの口福、"チャルダ"との遭遇

"チャルダ"とは伊・トスカーナに14世紀以前から伝わる、ゴーフルやウエハースとルーツを同じくする薄い焼き菓子。日本であまり見なかったが、2017年10月に専門店「La Cialda」ができると、卵、粉、砂糖、乳製品だけで生まれる素朴な味にハマる人が続出している。本国から取り寄せた焼き型で手焼きした1枚を齧ればカリカリと砕け、焼き込んだ粉の香ばしさとオーガニックきび砂糖の旨味がじわり。クリームなどを挟むスプレットサンドも秀逸ながら、時間がたつと生地に水分が移るので、手土産ならチャルダとスプレッドを別で贈りたい。プレーンとチーズ、2種のチャルダと数種のスプレッドを組み合わせれば、新たな味を見つける楽 しみも。プレーンチャルダ×リコッタフルーツは、ラム酒漬けドライフルーツの芳醇な香りとリコッタのまろみで上質なデザート感覚。チーズチャルダ×パルメザン胡椒は甘じょっぱくてお酒のアテにも。朝から夜まで寛ぎのひと時に心地よく寄り添ってくれる。

MAP

  • プレーンチャルダ、チーズチャルダ(スモール/直径12cm)各1枚¥194。8種揃うスプレッド(クランベリージャム¥432、リコッタとドライフルーツ¥540、ピスタチオ、パルメザン胡椒各¥702)。写真はプレーンチャルダにリコッタとドライフルーツ、チーズチャルダにクランベリージャムをはさんだもの。スプレッドを塗ったら少しだけトースターなどで温めると香りがより立っておいしい!(価格は全て税込)
  • La Cialda ラ・チャルダ
    住所:目黒区自由が丘1-25-9
    自由が丘テラス
    電話:03-5726-9622
    営業時間:11:00~19:00
    休:木
    アクセス:自由が丘駅正面口を出て、横断歩道を渡り、ひとつ目の角を右折。300mほど直進した、左手。自由が丘駅より徒歩4分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。
  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 
    文 = chico