MAGAZINE:

  • SALUS
  • 7月号Vol.208 / Jul / 2018毎月20日発行

INFORMATION:

2018/6/20:
SALUS7月号を発行しました。
2018/5/20:
SALUS6月号を発行しました。
2018/4/20:
佐治晴夫先生講演会招待券プレゼントの募集を開始しました。
2018/4/20:
SALUS5月号を発行しました。
2018/3/20:
SALUS4月号を発行しました。

SHOP:

クラフトビールを買うならここ!
宅飲みがもっと楽しくなる、
好みの1本を見つけて。

人気の品を揃える老舗酒店

伊豆屋酒店◉大井町線/荏原町

昨年、80周年を迎えた地元に根付く酒店。 20年ほど前からドイツやベルギーのクラフトビールを扱い始め、代替わり後、国産クラフトビールの充実を図ってきました。現在のラインアップは、常陸野ネストビールやCOEDOなど有名なものを中心に約15種類。18時からは店内でドラフトビールが飲めるほか、プラス¥150でボトルビールも角打ちができます。作り手を招くイベントも不定期で開催。
recommend
1.伊勢角屋麦酒 ペールエール/雑味のないクリーンな味わいと柑橘系の香り。¥540。2. UMENISHIKI BEER ヴァイツェン/愛媛の酒蔵が地元産の小麦と大麦で醸造。¥580。 3.Far Yeast Brewing 東京ブロンド/イメージは、常に変化する東京。醸造ごとに味が洗練されていきます。¥550。4.ベアレン ベアレン・クラシック/ヨーロッパの伝統的製法で醸造。コクと苦みのバランスが良いラガーで、飲み飽きません。¥500(すべて税込)。

  • 住所:品川区中延5-3-8
  • 電話:03-5749-1545
  • 営業時間:11:00~22:30(日・祝15:00~20:00)
  • 休:不定休 禁煙
  • 荏原町駅より徒歩1分

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欧州のビールがずらり約70種類

Pigalle◉田園都市線・世田谷線/三軒茶屋

ドラフトビールを供する飲食部門だけでスタートしましたが、「家でもカジュアルに飲んでほしい」と物販を始めました。冷蔵庫内にはカラフルな瓶や缶がたくさん! そのメインは、ヨーロッパ産。オーナー夫妻は、年に1回、現地の醸造家を訪ねているそう。ほかではなかなか手に入らない、日本のマイクロブルワリーのものも不定期で入荷されます。ホームパーティ向きの大瓶も扱います。
recommend
1.Brighton Bier オールドスクールIPA/イギリス産ながらフルーティ&ビターなアメリカンスタイル。¥650。 2.Mikkellerケーレック ペールエール/桃やグレープフルーツの芳醇な香りが特徴。デンマーク産。¥685。3.St. Bernardus セント・ベルナルデュス・ウィット/重量感のあるベルギーのホワイトエール。泡はクリーミーで持ちも抜群。¥578。4.ビア・ブリーニャ LOVER BEER/プラムを漬け込んだイタリアのサワーエール。¥1,950

  • 住所:世田谷区太子堂2-15-8
  • 電話:03-6805-2455
  • 営業時間:16:00〜24:30L.O.(日・祝14:00〜21:30L.O.)
  • 休:月 禁煙
  • 三軒茶屋駅より徒歩1分

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MACHI-SANPO:

蒲田
かつて大田区の工業地帯の中心地として栄えた蒲田は、
当時の面影を残しながらもめざましく発展するエリア。
新旧が交錯するこの街で、
今訪れたいお店をご紹介します。

蕎肆 浅野屋キョウシ アサノヤ
こだわりの蕎麦と地酒を揃えた
小粋な街の蕎麦屋
神田の江戸蕎麦「浅野屋」の暖簾分け店として、昭和35年に先代がスタート。現店主へ代替わりをしたのをきっかけに、「守るところは守る、変えるところは変える」のスタンスで老舗の技を継承しながらも現代に合わせた蕎麦屋へと生まれ変わりました。焼き味噌やそばがきなど、豊富なメニューを肴にお酒を楽しんだ〆には、毎日手打ちする自慢の蕎麦を。
◯コシが強く滑るようなのど越しの白い更科と、蕎麦そのものの味わいを楽しめるせいろがセットになった「二色せいろ」¥1,050。時期によって更科は、ケシの実を練り込んだ「けし切り蕎麦」になることも。◯北は東北地方から南は中国地方まで、厳選された地酒はグラス¥530~。三ツ葉とゆずが香る「そばがきの揚げだし」(¥840)は、お酒の進む一品です。
住所:大田区南蒲田2-18-4 電話:03-3738-3426 営業時間:11:30~15:00/17:30~22:00 休: 日 禁煙

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Flowers & Spanish Sonrisaソンリサ
みずみずしい植物に囲まれた
新進気鋭のスペインバル
昨年11月、「花屋ユーリ」のアトリエにオープンした、本格スペイン料理が楽しめるお店。日本料理を8年間学んだシェフの上田光嗣さんは、クラシックなスペイン料理に加えて、和のアイデアを取り入れた独創的なひと皿も提案します。ワインは、赤・白のほかに、白ブドウを皮ごと漬けたビターな風味のオレンジワインが20種類以上もラインアップ。
◯タパスは各¥480。手前から時計回りに「キウイとドライブルーベリーのサラダ」「じゃが芋のアリオリ」「野菜のトマト煮込み」「トマトとエシャロットのサラダ」「鶏レバーのパテ」。オレンジワインはグラス¥880~。◯「アワビと肝、ウニの黒オリーブ和え」(¥1,580)は、和と洋を融合させた1品。◯店内を飾る植物は、購入が可能。
住所:大田区蒲田3-17-12 束田ビル1階 電話:03-6715-7097 営業時間:18:00~25:00 休:日・祝(月のみ)※月が祝日の場合は日・月連休 禁煙

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キッチン直樹  
直樹さんが伝える、
昔ながらの洋食の味
東口から徒歩10分の「キッチン直樹」は、シェフ冨田直樹さんの地元・宮崎を中心に食材を厳選した洋食店。おすすめは、無農薬飼料と山水にこだわり丹精に育てた黒毛和牛と香味野菜を赤ワインで14日間煮込んだビーフシチュー。熟成ビーフステーキやハンバーグなど王道の洋食メニューのほかに、産地直送の野菜を使用した旬のメニューも味わえます。
◯口の中でほろほろになるほどやわらかい牛肉に、旨味が凝縮した自家製デミグラスソースが染み込んだ濃厚なビーフシチュー(¥2,240)はディナーに。素材の味が濃く、野菜本来の個性を楽しめる「産直野菜の彩りサラダ」¥1,170。洋食に合うワインは、グラス¥580~。

住所:大田区蒲田4-5-9 電話:03-6424-8338 営業時間:11:30~14:00/17:30~22:30(L.O.21:30)休:日 分煙

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お茶とお菓子まやんち 
最高の"ペアリング"で
甘いティータイムを
マンションの1室に構える「まやんち」は、季節の果物を使った洋菓子と豊富なお茶が楽しめる隠れ家カフェ。オーナー八代まゆみさんは、インド、スリランカ、中国、日本などから揃える約40種類の茶葉を熟知。柑橘系やチョコレート系などのお菓子に合わせた最高の1杯を提供します。前日までに要予約の「アフタヌーンティー」(¥2,500~)もおすすめ。金・土のみ営業。
◯桃のコンポートにフランボワーズソースとバニラアイスを合わせた、季節限定の「ピーチメルバ」¥1,000。お茶は¥600~。◯焼菓子はテイクアウトも。イチジクのパウンドケーキ¥200、ガトーショコラ¥200、スコーン2個¥200(通常はプレーン味とカレンズ味)。◯金は終日、土は正午までなら、前日までに席の予約が可能。
住所:大田区蒲田5-43-7 ロイヤルハイツ蒲田207号室 電話:03-6276-1667 営業時間:11:30~18:30 休:日~木 禁煙

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My Leミ・レイ
蒲田にいながら本場を味わえる
老舗ベトナム料理店
オープンから今年で20年。まるでベトナムに居るかのような異国情緒漂う店内で提供されるのは、生春巻きやフォーなどの日本でも馴染みある定番メニューから、ベトナム風お好み焼き「バインセオ」や、米麺の焼きそば「フーティウ」などの珍しいメニューまで、野菜とハーブがたっぷり使われた本場の家庭料理。連日混み合うほどの人気店なので、予約は必須です。
◯写真上から、豚の焼肉とビーフン、ハーブを野菜で包んでいただく南部の代表料理「バンホイ」(¥1,780)は、2~3名でシェアできるボリューム。クリアな牛骨スープにもちもちの米麺が入った「牛肉のフォー」¥1,280。◯デザートには、独特な香ばしさのあるハーブ、パンダンリーフのプリン。

住所:大田区蒲田5-1-4 関根ビル2階 電話:03-3732-3185 営業時間:火~金17:00~23:00(L.O.21:45)、土・日・祝17:00~22:00(L.O.20:45) 休:月・木 禁煙

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CIVITASシビタス
半世紀以上、街を見守る
蒲田の名喫茶
昭和43年創業。店の看板メニューは、作家の池波正太郎も愛したという、今はなき神田の名店「万惣」の味を受け継ぐホットケーキ。毎朝仕込む自家製の生地を銅板でムラなく焼いた、甘くふっくらとした味わいが、老若男女を惹き付けます。宮内庁御用達の焙煎所「珠屋小林珈琲店」より仕入れるほろ苦いコーヒーとともに寛ぎのひと時をお過ごしください。
◯「スタンダードホットケーキ」¥530。「市美多寿ブレンド」はセット価格¥370。◯母体である青果仲卸の老舗「万彦」から届く最高級の果物を使った「プレミアムフルーツポンチ」¥850。◯カウンター席のほか、テーブル席も完備しています。


住所:大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田4階 電話:03-3733-5775 営業時間:10:00~21:00 休:無 禁煙
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シャングリーラ 蒲田本店 
蒲田で20年続く、
インド・ネパール料理の老舗
本場の味にこだわりながらも塩分や脂質、カロリーを抑えた日本人の口に合うヘルシーなインドカレーを提供しています。人気NO.1は、北インドを中心に使われる円筒形の土窯「タンドゥール」で焼き上げるチーズナン。ほかに、タンドリーチキンやサモサ、ケバブ、ネパールの伝統料理「モモ」などの手の込んだエスニック料理も充実しています。
◯エビとマッシュルームをココナッツミルクで煮込んだ「ブラウン グシャネ」(¥1,026)と、エビ・ひよこ豆・ナスがスパイシーな「ブラウン パティヤ」¥1,026。奥・ナンは¥325、手前「オニオン ナン」は¥540。◯肉と野菜をタンドゥールで焼いた「ベジタブル カバブ」(¥864)、タンドリーチキンは2P¥702。
住所:大田区西蒲田7-44-5 カマタITビル3階 電話:03-3730-2972 営業時間:11:00~15:00/17:00~23:00 (L.O.22:00) 休:年始 禁煙
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鳥からあげ うえ山 
妻と娘が受け継いだ
鶏素揚げの味
2010年オープンの「うえ山」は、ご主人の亡き後、昨年より現在の場所に移転し、奥さんと娘さんで店を再開。毎朝仕入れる新鮮な若鶏を高温で一気に揚げた素揚げは、皮目はパリッと香ばしく、中はジューシー。以前と変わらない味に、常連さんも通い続けます。塩むすびや味付けたまごなどカウンター前に並ぶ10品以上の料理から、好みの3品が選べるスタイルのお通しも健在。
◯塩のみでシンプルに味付けした「素揚げ ムネ、モモのセット」¥1,400。お通しは¥600。この日は、ミニトマトのマリネ、ゴーヤとのりのサラダ、ポテトサラダをチ ョイス。飲み物は、大田区で製造している「コダマサワー バイス」で割るバイスサワー(¥700~)を。◯清潔で開放的な空間は、女性のひとり客も入りやすい雰囲気。
住所:大田区西蒲田7-61-13 電話:090-3572-8700 営業時間:17:00~22:00 休:木・日・祝 喫煙可
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喜来楽シライル
"中華の街"といわれる蒲田の
台湾・屋台料理店
小さな飲食店がひしめくバーボンロードの終盤にある「喜来楽」は、台湾人の女将直伝の屋台料理を味わえる貴重なお店。牡蠣オムレツ「 仔煎(オアチェン)」や肉団子「肉圓(バーワン)」など、料理によって現地から仕入れる食材や調味料を使用しているというこだわりの味が、台湾通の心をつかんで離しません。本場さながらのメニューは、¥300~800と良心的。
◯写真上から、ここに来たら食べてもらいたい1品、牡蠣オムレツ「仔煎」¥800。豚肉、タケノコ、舞茸などの具をお餅のような皮で包んだ「肉圓」¥500。紹興酒はボトル¥2,000。◯日本では滅多に食べることのできない「麺線(メンセン)」(小¥400)は人気の屋台メニュー。

住所:大田区西蒲田7-60-9 電話:090-4527-3392 営業時間:17:00~24:00 休:無 喫煙可
MAP
ふきだし
ふきだし
魚沼の水で引くだしに感じる、
日本料理の奥義
衛藤
 13年前、武蔵小山で独立した日本料理店「衛藤」が昨年、主人の衛藤進一さんの地元・蒲田に移転。新築の無垢の木が香る店内で、丁寧な仕事が生きる滋味深い料理を振る舞っています。
 日本を代表する老舗料亭「東京吉兆」で修業したその教えをまっすぐに貫く料理の要は、やはりだし。「新潟県魚沼から取り寄せる水を使います。魚沼の軟水は、うちの料理の土台となる昆布のだしをよく引き出してくれて、余計な塩分を加えなくても深みのある味わいに仕上がるんです」と、衛藤さん。水と同じく魚沼産のコシヒカリを銅釜で炊いた白米の味も格別です。
 「活き鮎の塩焼き」は、移転後、念願叶って導入したという「炭床」で焼き上げる逸品。「炭火焼は、水蒸気があまり出ないので、表面はパリッと、中はふっくらと仕上がります。骨ごと食べられるのも、芯まで火が通る炭火だからこそ」
 お造りは、初夏を感じる「ハモ落とし」。醤油ではなく煎り酒でいただけば、梅肉のほのかな香りの先に脂ののったハモの旨味を堪能できます。
 季節によってがらりと入れ替わる日本酒は、冷酒向きを秋田の酒屋さんより、常温〜燗酒向きを鳥取の酒屋さんより仕入れています。牡蠣師の資格を持つ女将がすすめる、旬の牡蠣とシャンパーニュもぜひ。
  • ◯活魚ならではの脂の旨味を、炭火焼で閉じ込めた「活き鮎の塩焼き」。◯「ハモ落とし」は、冷水で〆すぎないことで本来のやわらかさを味わえます。◯コースは¥8,800、¥13,800。カウンター7席のほか、個室のテーブル8席もあります。
エトウ
住所:大田区蒲田3-17-16 電話:03-6715-9727 
営業時間:18:00~23:00 休:日・月 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • ベルグの4月 本店
  • 〔田園都市線/たまプラーザ〕
  • ラララ・ポンム

パティシエの思いをつなぐアントルメグラッセ

ガトーに焼き菓子、パン、それにアントルメグラッセ(アイスケーキ)。店いっぱいにあらゆるお菓子があふれる、ヨーロッパのパティスリー文化を広めるべく、「ベルグの4月」創業者の山本次夫シェフはアントルメグラッセを早くから始めていた。一昨年彼が離れても、そのエスプリはしっかりと山内敦生シェフへ。アントルメグラッセは12種ほど並ぶが、今夏、リンゴソルベに蜂蜜アイスがコクを添える1台をリニューアル。甘酸っぱいカシスソルベを加えて味にメリハリをつけ、リンゴの果実味を一層際立たせた。トップには愛らしいリンゴのソルベものせて。凍ってなお艶やかなグラサージュは、糖度を試行錯誤した賜物だ。中のリンゴソルベに入るリンゴソテーのシャキシ ャキ感もいい具合。「途中で一旦果肉を取り出し、果汁を煮詰めてから鍋に戻してフレッシュさを残すんです」。師匠譲りの丁寧な仕事を守りながら、名店はさらなる高みへ動き出していた。

MAP

  • 生クリームは乳業メーカーと共同開発した、ミルク感しっかりめのオリジナル。これを使った蜂蜜アイスはどこまでもまろやか。直径12㎝。 2 時間ほど持ち歩きできる。¥3,300(税抜)。お店は今年で30周年。
  • ベルグの4月 本店
    住所:横浜市青葉区美しが丘2-19-5
    電話:045-901-1145
    営業時間:9:30~19:00
    休:無(施設点検日のみ休)
    アクセス:たまプラーザ駅北口を出て、右手に直進し、東急百貨店を左折。2分ほど歩いた1つめの信号を右折。1分ほど歩いた2つ目の角を左折。4分ほど直進し、2つ目の角を右折した、右手。たまプラーザ駅より徒歩8分。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。