MAGAZINE:

  • SALUS
  • 3月号vol.204 / Mar / 2018毎月20日発行

INFORMATION:

2018/2/20:
SALUS3月号を発行しました。
2018/1/20:
お詫びと訂正 SALUS 2月号の誤りについて
2018/1/20:
SALUS2月号を発行しました。
2017/12/20:
SALUS1月号を発行しました。
2017/11/20:
SALUS12月号を発行しました。

SHOP:

沿線老舗巡り
目まぐるしく変化する時代に淘汰されず、長年、
人々に、地域に愛されるお店には、ちゃんと理由がありました。
沿線で出合った、唯一無二の個性を放つ老舗たち。
※各店舗のストーリーは本誌3月号でご紹介しています。

《洋菓子店》フランスの味と香りを届け続けて

AU BON VIEUX TEMPS◉大井町線/尾山台

  • 住所:世田谷区等々力2-1-3
  • 電話:03-3703-8428
  • 営業時間:木~月9:00~18:00
  • 休:火・水 喫煙可
  • 尾山台駅より徒歩7分

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《和菓子店》全国にその名を知られる和菓子の名店

御菓子処所ちもと◉東横線/都立大学

  • 住所:目黒区八雲1-4-6
  • 電話:03-3718-4643
  • 営業時間:10:00~18:00(イートイン~17:30)
  • 休:木 禁煙
  • 都立大学駅より徒歩3分

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《和食店》親子のアイデアの結晶、絶品とんかつ

とんかつ しお田◉田園都市線/宮前平

  • 住所:川崎市宮前区宮前平3-10-17
  • 電話:044-877-5145
  • 営業時間:11:00~14:00LO、17:00~20:00LO
  • 休:火・水 禁煙
  • 宮前平駅より徒歩8分

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《酒店》歩みを止めない、街の酒屋さん

五代目 北嶋屋◉東急多摩川線/武蔵新田

  • 住所:大田区矢口1-21-18
  • 電話:03-3759-4210
  • 営業時間:10:00~20:00
  • 休:木
  • 武蔵新田駅より徒歩3分

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《洋菓子店》"黄色いモンブラン"発祥の洋菓子店

モンブラン◉東横線、大井町線/自由が丘

  • 住所:目黒区自由が丘1-29-3
  • 電話:03-3723-1181
  • 営業時間:10:00~19:00(イートイン18:40LO)
  • 休:無 禁煙
  • 自由が丘駅よりすぐ

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《和菓子店》親子2代で営む、路地裏の隠れた名店

てん屋 ところてん・みつまめ調製処◉池上線/蒲田

  • 住所:大田区蒲田3-7-6
  • 電話:03-3730-1234
  • 営業時間:10:00~16:00(店内利用13:00~)
  • 休:無 禁煙
  • 蒲田駅より徒歩7分

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《和菓子店》カステラ生地の焼ける、甘い匂いに誘われて

大黒堂◉東横線、目黒線、東急多摩川線/多摩川

  • 住所:大田区田園調布1-55-5
  • 電話:03-3721-7906
  • 営業時間:10:00~17:30
  • 休:火
  • 多摩川駅より徒歩2分

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《洋菓子店》バウムクーヘンを作り続けて半世紀

リンデンバウム 本店◉東横線/日吉

  • 住所:横浜市港北区下田町4-7-15
  • 電話:045-562-3928
  • 営業時間:9:30~19:00
  • 休:無
  • 日吉駅よりバスで8分

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《ベーカリー》年代を問わず愛される数々のパン

ツナシマパン◉東横線/綱島

  • 住所:横浜市港北区綱島西1-6-3
  • 電話:045-542-1234
  • 営業時間:8:00~21:00(土・日・祝8:30~)
  • 休:不定休
  • 綱島駅より徒歩2分

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《洋食店》毎日食べたい三宿の"地元食"

ビストロ 喜楽亭◉田園都市線/池尻大橋

  • 住所:世田谷区池尻3-30-5
  • 電話:03-3410-5289
  • 営業時間:11:00~翌1:30LO
  • 休:不定休 禁煙
  • 池尻大橋駅より徒歩9分

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《麹店》地域のために、安心の無添加味噌を

小泉麹屋◉東横線/菊名

  • 住所:横浜市港北区菊名5-24-25
  • 電話:045-432-7488
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 休:土・日・祝
  • 菊名駅より徒歩10分

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《古書店》街の文化度の高さに支えられる古書店

西村文生堂◉東横線、大井町線/自由が丘

  • 住所:目黒区自由が丘2-11-8
  • 電話:03-3717-6843
  • 営業時間:10:30~19:30
  • 休:無
  • 自由が丘駅より徒歩1分

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MACHI-SANPO:

石川台・
雪が谷大塚
五反田から池上線で10分ほどの
石川台・雪が谷大塚は、
商店街を中心に人通りが絶えない街。
和やかな雰囲気が垣間見られる名店をご案内します。

石川台茶房 クラウンイシカワダイサボウ クラウン
街を見守り続けて80年
地元住民の集いの
石川台駅の目の前に佇む「クラウン」は、古き良き昭和の香りがする喫茶店。レモンスカッシュ(¥520)やミルクセーキ(¥620)、ナポリタン(¥670)などの懐かしいメニューが並びます。自社焙煎の豆をネルドリップで丁寧に淹れたコーヒーは、なんとお替わり無料。サービス精神旺盛な店主の心意気が、長く愛されている理由のひとつです。
◯14時までのお得なサービスセット(¥600)は、厚切りトーストに日替わりサラダ、フルーツやウインナーがついてボリュームたっぷり。◯奥行きがあり、アットホームな雰囲気の店内には地元のお客さんが集い、コーヒー片手に思い思いの時間を過ごしています。
住所:大田区東雪谷2-24-12 電話:03-3729-2353 営業時間:10:00~20:00 休:不定休 喫煙可

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ペニー 石川台店 
シンプルながらもこだわりがつまった
地域密着型のベーカリー
尾山台で40年以上愛されるベーカリーが、2年前に石川台店をオープン。菓子パンやハード系、サンドイッチ、お惣菜まで無添加の食材にこだわった、子どもにも安心の商品が並びます。食パンだけで「胚芽」「エンリッチ」「ハイグレード」など6種類、バゲットやバタールは3種類を展開。自分好みの味を見つけられるのも魅力です。
◯ライ麦粉の程よい酸味がおいしさを引き出す「くるみ&レーズン」¥180。◯「アプリコットデニッシュ」(¥180)。イチゴやレモンのマーブルブレッドなど、季節の商品も人気。◯トーストしても耳が硬くなりすぎず、さっくりした食感を楽しめる「ハイグレード」¥250。
住所:大田区東雪谷2-13-1サントル石川台101 電話:03-3748-8014 営業時間:9:30~20:00 休:日

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MASS TOKYOマストーキョー
自家焙煎豆で淹れる
特別な1杯を日常に
挽きたて、淹れたてのスペシャルティコーヒーと本格イタリアンが楽しめるカフェ。店の要は、究極の焙煎を目指して店主自らカスタマイズした焙煎機。過去に日本スペシャルティコーヒー協会主催のワークショップで2位のスコアを獲得した実力派です。豆はマンデリンやグアテマラなど4種類以上展開。街にちなんだ「雪が谷ブレンド」はギフトにも。
◯イタリア在住経験を持つシェフによる家庭料理も評判。この季節は手打ちパスタのラザニア(¥1,000)を。コーヒーは単品¥450。夜は、アヒージョやチーズフライなどのおつまみとお酒も充実。◯丁寧にハンドドリップする店主の増田鉄兵さん。

住所:大田区東雪谷3-30-1 電話:03-3728-5505 営業時間:11:00〜15:00/18:00〜22:30 休:月・火 禁煙

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五月寿司サツキズシ
おばあちゃんの笑顔に癒やされる
街の大切なお弁当屋さん
1973年創業の折詰弁当専門店。ショーケースには、店主の浦崎英子さんが毎朝真心を込めて手作りする巻き寿司やおむすび、厚焼き玉子などが陳列します。長年名物の「田舎巻」は、浦崎さんの故郷、高知の味という甘じょっぱさがほっとする味。夕食の一品や子どものおやつはもちろん、ピクニックや集まりのときの持ち寄りにも重宝します。

◯人気No.1は、やわらかく煮たごぼうと人参、かんぴょう、卵焼きが入った「田舎巻」¥550。懐かしさが込み上げる味わいです。◯しその実が香る「山菜いなり」¥140。


住所:大田区南雪谷2-11-25 電話:03-3726-0895 営業時間:8:00~19:00 休:日

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あらいや豆腐店 
毎日の食卓を支える豆腐店は
街のムードメーカー
昭和3年創業。国産大豆と伝統のにがりのみを使用する豆腐は、遠方のお客さんや料理店も慕う一級品。店には豆腐とともにできたての豆乳や湯葉、お惣菜、地場野菜などが豊富に並びます。近年は、同じ商店街のシフォンケーキ専門店「サニーデイズ」と共同開発した豆乳のシフォンケーキも展開。伝統を守るだけでなく、時代に合わせて進化を続ける街の元気印です。
◯季節の具材が練り込まれたオリジナルのがんも(5個¥600)や「ゆばナゲット」(5個¥400)。◯国産大豆ならではの自然な甘味と旨味が引き出された木綿豆腐¥210。冷や奴ならなめらかな食感を、湯豆腐ならふんわりとした食感を楽しめます。価格はすべて税別。
住所:大田区南雪谷2-11-19 電話:03-3729-1742 営業時間:11:00頃(製造完了次第)~18:30頃(売り切れ次第閉店) 休:日 ※祝日は不定休

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玄米BAR ユキガヤ食堂ゲンマイバル ユキガヤショクドウ
定食もつまみも大満足
普段使いしたい自然派食堂
夫婦が二人三脚で営む「ユキガヤ食堂」は今年で10年目。有機・無農薬野菜や珍しい野菜を取り入れながら、肉や魚、富山産減農薬の玄米ごはん、お味噌汁という栄養満点の定食やつまみを日替わりで提供します。地酒や自然派ワインなどのドリンクも多数展開。隅々まで行き届く店主の心遣いと、女性ひとりでも立ち寄れる気さくな雰囲気が魅力。

◯「日替わり定食」¥1,200。この日の魚は鯖の文化干し。お味噌汁は飲んだ後のシメにも。◯刺身(¥800~)や肉団子の煮込み(¥750~)、旬野菜のサラダ(¥750~)などの小鉢が豊富。自然派のボトルワインのほか、日本酒なら「純米誠鏡」(グラス¥850)がおすすめ。
住所:大田区南雪谷2-2-13 電話:03-3727-5631 営業時間:17:30~24:00 休:日・月 分煙
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つけ麺 たけもと 
鶏と魚介の奥深さに開眼
素材選びにセンスが光る1杯
ラーメン好きの間で知る人ぞ知る名店。看板メニューのつけ麺は、国産伊達鶏を丸2日以上煮込み旨味を引き出した濃厚スープと、煮干しや鰹節など5種類以上の魚介と昆布、しいたけを煮出した上品なスープの組み合わせが見事。村上朝日製麺の中太麺が程よく絡みます。食べるたびに新鮮味を増し、最後のひと口まで味わい尽くしたい逸品。
◯毎週火曜日は店名を「進化論」に変えて、限定メニューを展開。のどぐろと鯛のスープと、全粒粉入りの細麺を使った「進化論そば」¥1,000。◯「鶏と魚介の特製つけ麺」¥1,100。チャーシューと奥久慈卵の煮玉子も絶品。スープは魚介だしで割って最後まで堪能して。
住所:大田区南雪谷2-12-6 電話:03-6421-9199 営業時間:11:00~15:00/17:00~23:00 休:火 ※火曜は「進化論」を営業  禁煙
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SOUL Foodソールフード
スカイブルーの看板が目印
唯一無二の手作りカレー
ジャズの名盤や書籍が並び、ウッドテーブルや壁が飴色に経年変化した店内は、独特の心地良さ。28年前の開店以来、継ぎ足し続けるカレーは、砂糖も塩も一切使わず、タマネギやトマトなどの野菜と18種類のスパイスを1週間以上煮込む自慢の一品。野菜の自然な甘味と酸味、スパイスの辛味がじわじわと五感を刺激し、後を引くおいしさです。
◯カウンターメインの店内は、小さいながらも落ち着ける空間です。◯男性ファンが多い「ステーキカレーライス」¥1,200。◯全10種類のなかでも定番の「ポークカレー」(¥800)は、カリカリに焼いた豚肉とパクチーの相性が絶妙。

住所:大田区南雪谷2-17-15 電話:03-3726-2176 営業時間:12:00~14:00/18:00~22:00 休:日 禁煙
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ビストロ雪が谷 
仏の郷土料理を味わえる
ひいきにしたいカジュアルフレンチ
ビストロが少ない雪が谷大塚で常ににぎわいを見せる「ビストロ雪が谷」。ブルゴーニュ地方の「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」(¥2,800)やロワール地方の「鴨のロースト(¥2,400)」など、本場さながらの郷土料理が評判です。旬の食材を繊細な味付けで表現した色鮮やかなプレートは、ランチコース¥1,490、ディナーコース¥3,000~とリーズナブル。
◯パリの味を再現した「ステーキフリット」¥2,900。◯あらびき肉の食感にこだわったフォアグラ入りの「雪が谷パテ」(¥1,200)は、食べ応えのあるひと皿。◯季節の果物を使ったデザートは¥650。


住所:大田区南雪谷2-19-3 電話:03-6421-8532 営業時間:11:30~15:00/18:00~23:00 土・日・祝11:30~15:30/17:30~23:00 休:水、第2木 禁煙



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ふきだし
ふきだし
冬を締めくくる、あんこう鍋
柳ばし
 雪が谷大塚駅を出てすぐ、中原街道沿いにある「柳ばし」は、創業大正13年という老舗の鰻割烹。北区・王子で発祥の後、空襲の戦火を逃れて蒲田へ移転、そして現在の場所へ。霧島山のミネラル豊富な地下水で育てた上質な鰻を宮崎より直送し、創業から変わらぬ秘伝のタレで焼いた蒲焼きを提供します。うな重や蒲焼きはもちろん、てんぷらやどじょうの柳川鍋も評判の店。築地より仕入れる季節の魚料理は、全国から厳選する地酒との相性も抜群。現在は、4代目店主の大津隆史さんが後を継ぎ、店の味を守っています。
 冬の名物は、あんこう鍋。北海道産のあんこうを、身、肝、胃、皮、卵巣、えら、ひれまで、すべて余すことなく使った鍋は、あん肝が溶け出した濃厚なだしが体に染みわたる逸品です。「あんこうは、江戸時代から『西のふぐ、東のあんこう』と呼ばれてきた高級魚。実はとても低カロリーで、ビタミンやミネラル、コラーゲンが豊富なのです。ヘルシーなので、この冬、食べすぎてしまった方にもおすすめしたいです」と、大津さん。あんこうをはじめ、鯛ちりやぶりしゃぶなどの鍋が食べられるのは、3月中旬まで。日本海で穫れる高級魚、のどぐろのお造りや日本酒を合わせて、今年の冬を贅沢に食べ納めてはいかがでしょうか。
  • ◯アツアツのあんこう鍋は、2人前¥2,400。のどぐろのお造りは、¥1,980。日本酒は、1合¥550~。◯ふっくらと香ばしい鰻の蒲焼き(松¥2,500)に、お酒が進みます。テーブル席のほか、お座敷は貸し切りも可能。店内に飾られた看板は創業当時のもの。
ヤナギバシ
住所:大田区雪谷大塚町7-13 電話:03-3720-1544 
営業時間:11:30~14:30/17:00~21:30 (日・祝~21:00) 休:木、第3水 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • LaFéte
  • 〔東横線/田園調布〕
  • 世界のお祝い菓子

エピソードと楽しむ、世界のお祝い菓子

 祝い事にお菓子が欠かせないのは万国共通なれど、世界のお祝い菓子の専門店とは珍しい。「LaFéte」には、1884年のイギリス王室の結婚を祝い生まれたとされる「バッテンバーグケーキ」のような"theお祝い"なアイテムから、季節行事や祭りにちなんだめでたいお菓子まで一堂に並ぶ。パイにクリームをたっぷり、表面をキャラメリゼしたフランス菓子、「ピュイダムール」には、ルイ15世が愛する人のために作らせたという逸話が。こちらのは別添えの飴細工を食べるときにのせる独自仕様。飴の口当たりがパリパリとして、なるほど、テイクアウトでもキャラメリゼの食感が際立つ。しかもクリームはサワークリームも入り軽やかで、潜んだリンゴのコンポートとジューシーにとろけていく。このできたて感と華やかさは、店の前身がレストランと聞けば納得。伝統をリスペクトしつつ、今の日本人にすっとなじむ工夫が随所に施されている。各国の甘い祝福、その逸話も添えて贈りたい。

MAP

  • 「ピュイダムール」(各¥380)はフランス語で"愛の泉"の意味。ピンクとグリーンの市松模様の「バッテンバーグケーキ」(1カット¥240)はマジパンとバタークリームに囲まれてしっとり。スペインのクリスマス菓子「ポルボロン」(各¥170)はほろほろ粉雪のように崩れる中でナッツの食感がアクセント(価格はすべて税別)。
  • ラ・フェット
    住所:大田区田園調布2-22-2
    田園調布プラネット102
    電話:03-6459-7937
    営業時間:11:00~19:00
    休:不定休  ※昨年11月オープン。
    アクセス: 田園調布駅改札を出て「プレッセ」がある方向に進み、一つ目の角を左折。1分ほど直進し、一つ目の角を右折。
    5分ほど直進し、「田園調布二丁目」の信号を越えた右手。田園調布駅より徒歩6分。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。