MAGAZINE:

  • SALUS
  • 7月号Vol.220 / Jul / 2019毎月20日発行

INFORMATION:

2019/6/20:
お詫びと訂正:SALUS 7月号の誤りについて
2019/6/20:
SALUS7月号を発行しました。
2019/5/28:
お詫びと訂正:SALUS 5月号の誤りについて
2019/5/20:
SALUS6月号を発行しました。
2019/4/20:
SALUS5月号を発行しました。

MACHI-SANPO:

西小山・洗足
品川区と目黒区にまたがる目黒線沿いの西小山・洗足は、
自然と街が調和した"ニュータウン"の先駆けとなるエリア。
駅前商店街や穏やかな住宅地にこだわりのお店が点在する、
この街の気になるスポットを巡ります。

こまものと北欧家具の店 Salutサリュ
モノへの愛を感じる、
北欧のアンティークショップ
長年家具に携わってきたオーナーの井上さんが、北欧の家具に魅せられて2013年にご夫婦でお店をスタート。ハンス・J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンなどの作家物から比較的手に取りやすい価格帯のイスや小物まで、幅広く取り揃えています。年に3度現地を訪れ、オーナーの審美眼で買い付ける家具は、自らの手でくまなく修復して販売、配送まで丁寧にケア。きっと一期一会があるはずです。
○キャビネットやテーブル、イスなどの家具は1930~1960年代のものが中心。こっくりとした木の色味はアンティークならではの魅力。そのほか、照明も充実。○店頭では家具を、「東京蚤の市」をはじめとするイベント出店では雑貨を中心に展開しています。○右はキャビネット(¥172,800)、左はソファ(¥367,200)。
住所:目黒区目黒本町5-5-5 電話:03-6451-0775 営業時間:11:00~18:00 休:月~水
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Barpipalバルピパル
エキゾチックなネパール料理店で
"ネワール族"の食文化を
2013年に武蔵小山でスタートし、駅前再開発に伴い、2016年に西小山に移転オープン。インドや中国、チベットから影響を受けるネパールの現代の料理や、オーナーの故郷の味であるネワール料理を中心に提供しています。カレーをはじめ、代表的な屋台料理「モモ」やジャガイモのおつまみ「アルコアチャール」など複数種類の香辛料を使ったスパイシーな料理には、ネパールのビールや「ロクシ」(米焼酎)をぜひ。
○定番の「ダルバート」(カレー 2種¥1,650)。ネパールのカレーは、さらっとした優しい味わい。○奥から、「モモ」(M¥770)、「アルコアチャール」(¥580)、タンドールで焼いた羊肉の和えもの「マトンチョエラ」(¥980)。伝統的な真鍮の器に注がれた「ロクシ」(グラス¥620)は、歓迎の意を込めて食前に乾杯します。
住所:品川区小山6-7-16 電話:03-3786-1214 営業時間:11:00~14:30L.O./17:00~23:30L.O. 休:火 禁煙
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GLOBE COFFEEグローブコーヒー
手作りスイーツも人気の
自家焙煎コーヒーの専門店
世田谷の「堀口珈琲」や西永福の「ヤルクコーヒー」で経験を重ねた店主・増本さんが3年前に始めたスペシャルティコーヒーの店。店内で焙煎した豆を、1杯ずつハンドドリップで淹れて提供しています。焙煎は自家製ケーキによく合う中深煎り~深煎りがメイン。コクがありつつも後味がすっきりしているのが特徴です。北欧の家具や食器に囲まれた、居心地の良い店内も魅力。

○週末メニューの「レモンケーキ」(¥450)は 7月末頃までの季節限定。国産の無農薬レモンをたっぷり使った爽やかな味わいの一品です。「ホットコーヒー」(¥540)は+¥300でおかわりも可能。○店内では自家焙煎したコーヒー豆を販売。人気NO.1のブレンド「グローブ」(200g¥1,300)は苦味とコク、フルーティさのバランスが絶妙な中深煎りです。
住所:品川区小山5-25-10 平岡マンション1B 電話:03-6426-2234 営業時間:10:30~19:30 休:火 禁煙
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Parqueパルケ
訪れるたびに発見がある
生活に寄り添う器に出合える店
暮らしの手仕事品を扱うギャラリー&ショップとして2015年にオープン。気鋭の作家による器を中心に、生活を豊かにしてくれる日用品が並んでいます。常設のショップのほかに月に2回ほど、注目の作家による企画展示や、料理家によるカフェイベントなども開催。6月30日(日)まで、石川県を拠点とする陶芸家・澤谷由子さんの作品展『糾(あざな)う糸』を行っています。

○岐阜県多治見市で陶芸を学び、現在は都内で活動する渡邉由紀さんのマグカップ(¥3,240)とミルクポット(¥1,080)。○金属表現にこだわった作品を製作する岩本紀羽さんの花器(左¥4,104、中¥3,024、右¥3,456)。銅の殺菌作用が水を新鮮に保ち、花を長持ちさせてくれます。○歴史を感じる建物は、元は昭和40年代から続く写真館だったそう。
住所:品川区小山6-21-20 電話:03-6883-4617 営業時間:12:00~20:00 休:月・火 ※展示により不定休あり

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coQereコクエレ
日本酒とのペアリングを楽しむ
スパイスを感じる四川料理
四川料理や広東料理の店で13年修業を積んだ店主・柘植さんが2012年にオープン。毎年中国の四川省で買い付けてくるという山椒や唐辛子を使った料理は、中華の基礎に独自のアレンジを加えた、ほかでは味わえないものばかり。「米の風味が中華とよく合う」と柘植さんがおすすめする日本酒は、辛さや痺れなどの風味に合うしっかりとした口当たりの銘柄を中心に約30種揃います。

○春雨の食感とパクチーや黒酢の風味が爽やかな「四川春雨と夏野菜」(¥1,500)。「天使海老の極上ゆで」(¥1,600)はニューカレドニア産のエビを低温で茹で、牛だしのスープで味付けした上品な味わい。○この店の代名詞ともいえる「激辛麻辣豆腐」(¥1,600)。四川省から仕入れた満天星唐辛子と赤山椒・青山椒の辛さが食欲をそそります。
住所:目黒区原町1-16-17 電話:03-6303-2543 営業時間:平日18:30~23:30L.O. 土・日・祝17:00~22:30L.O. ※土・日・祝は事前予約制。13時よりご予約可能。 休:月(臨時休業あり) 禁煙

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宮野古民家自然園 
江戸時代の面影を残す古民家と
洗足の自然を生かした庭園
目黒区の有形文化財に指定された古民家と自然園。約230年前から8代にわたりこの家で生活していた宮野家の邸宅と屋敷林を保存し、より多くの人に知ってもらうために24年前に開園しました。歴史ある建造物や四季の花々を観賞できるほか、併設する民具展示室では、江戸末期から現在に至るまで使用されていた農具や日用品、当時の暮らしについても学ぶことができます。

○推定樹齢250年を超えるケヤキの木に見守られる自然園では、7月頃はアカンサス、初春は紅梅・白梅、春はつつじや桜など、四季によってさまざまな植物を目にすることができます。○平屋建ての主屋は、ふすま部屋を4つに区分できる設計の「田の字型農家建築」。大人数の来客の際には、襖を外し、大広間として活用していたそう。梁や桁などの構造は230年前のまま残っています。
住所:目黒区原町2-5-8 電話:03-3712-0100 営業時間:10:00~16:00(入園は15:30まで)※都合により早めに閉園する場合がございますので、直接施設へお問い合わせください。 休:月・火 ※祝の場合、翌日休 料金:大人¥200、小学生¥100
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Boulangerie TERAブーランジェリー テラ
地元への愛が込もった
幅広い世代に人気のパン
西小山出身の店主・寺西さんが都内のベーカリーで10年間修業を重ねた末に昨年10月にオープンした、地域の人から愛されるブーランジェリー。子どもからお年寄りまでみんなが楽しめる"地域密着型の店"を目指し、惣菜パンから菓子パン、ハード系まで、種類豊富に焼き上げています。小麦の旨みや甘みを生かすことを第一に考えた、毎日食べたくなる優しい味わいも魅力。

○奥から、定番人気の「マルゲリータ」(¥1,500)。豚肉にローズマリーやフェンネルなどのハーブを巻いてジューシーに焼き上げた「ポルケッタ イタリア風豚のロースト」(¥900)。とろとろの半熟卵がのった「ビスマルク」(¥1,600)。○チョコレートの味わいが濃厚な「ひんやり生チョコのテリーヌ」(¥700)。

住所:目黒区洗足2-24-12 電話:03-6362-3821 営業時間:7:00~18:30 休:日・月
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白乃富士 洗足総本店シロノフジ
駅近の居酒屋で味わう
力士直伝の本格ちゃんこ鍋
洗足駅から徒歩1分の場所にあるこの店の名物は、力士直伝のレシピで作り上げるちゃんこ鍋。鶏ガラや野菜、昆布などを丸1日煮込んだスープをベースに、季節ごとに変わる約10種の具材がたっぷり入った味わい深い一品です。生本マグロをはじめ産地直送の新鮮な魚をいただける刺し盛りも大人気。広々とした店内は、カップルや家族はもちろん、大人数での宴会にもぴったりです。

○鶏ガラだしと味噌の風味がまろやかな「鶏ちゃんこ鍋」(3人前¥2,990)。シメにはモチッとした食感のちゃんぽん麺が人気です。旬の魚7~ 8種の盛り合わせ「大漁盛り」(¥1,690)。「シャリキンレモンサワー」(¥450)。○衣はサクッと、中はジューシーな「牛レアカツ」(¥1,490)。

住所:目黒区洗足2-25-18 B1階 電話:03-6426-1881 営業時間:17:00~23:00L.O. 休:無  分煙
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PIZZERIA DA GRANZA 洗足本店
ピッツェリア ダ グランツァ
腕利きの職人が焼き上げる
通も唸るナポリピッツァ
ピッツァ職人コンテストで優勝した経歴を持つシェフが手がけるナポリピッツァの店。イタリア産の全粒粉を使った生地を3日間熟成させ、特製の釜で高温で焼き上げたピッツァは、ふっくらモチモチ。新鮮なトマトをたっぷり使ったソースやイタリア産モッツァレラチーズとも相性抜群です。肉料理やパスタ、約30種が揃うイタリアワインも見逃せません。

○奥から、定番人気の「マルゲリータ」(¥1,500)。とろとろの半熟卵がのった「ビスマルク」(¥1,600)。豚肉にローズマリーやフェンネルなどのハーブを巻いてジューシーに焼き上げた「ポルケッタ イタリア風豚のロースト」(¥900)。○チョコレートの味わいが濃厚な「ひんやり生チョコのテリーヌ」(¥700)。
住所:目黒区洗足2-25-13 サンフラッシュビルB1階 電話:03-6421-6969 営業時間:11:30~14:30L.O./18:00~22:00L.O.(土・日17:30~21:30L.O.) 休:無 禁煙
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ふきだし
ふきだし
季節を味わう、
極上の江戸前鮨
鮨綴
 駅から歩いて約3分。西小山商店街の外れに佇む「鮨綴」は、本格江戸前鮨と季節料理を味わえるお店として8年前に開店しました。店主の長田哲也さんは、この道40余年のベテランの鮨職人。ご主人を妻の真弓さんが支えながら、夫婦で店を切り盛りしています。
 仕入れは、哲也さん自らが市場へ赴き、そのシーズンで最も美味しい旬や走りのものを厳選。新鮮な鮨ダネに合うシャリは、お米マイスターのいる武蔵小山の「米穀商こくぼ」から仕入れる宮城の「ササニシキ」を使います。江戸前鮨の決め手は、ずばり赤酢のシャリ。酢について哲也さんは、「〈與兵衛(よへい)〉の赤酢と米酢を使い、赤酢をメインに独自のブレンドをしています。砂糖をグッと控えているので、一般のすし酢と比べてヘルシー。ツンとせず、奥行きのある味わいが口に広がります」と、語ります。そんなお鮨を含む、おまかせコースは87千円〜。お鮨のほか、酢じめ・昆布〆・煮しめなど、丁寧な仕事ぶりをうかがえる一品料理にも舌が唸るはずです。
 極上の料理を提供していながらも「楽しく、美味しく召し上がっていただきたい」と話す店主の気さくな人柄と、隅々まで気配りの行き届いた店内の心地よさも魅力のひとつ。座席数に限りがあるため、特別な日はご予約をおすすめします。
  • ○その時季、その時季で、最も美味しい食材を提供するお鮨。この日は、漬けのマグロ、白イカ、春子鯛、ボタン海老の昆布〆、コハダ、玉子焼き。○この日のコース内容は、お造り、ノドクロの焼き魚、白魚の刺身、タコの桜煮ほか。お品書きは、季節によって変わります。○カウンター8席のみの小ぢんまりした店内。
スシテツ
住所:品川区小山6-10-18 UPビル102 電話:03-3783-7501 
営業時間:18:00~24:00 休:水、隔週木 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 福井 馨 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • ジェラート
  • 〔東横線/学芸大学〕
  • PREFERITA

ひんやり舌にほどけ広がる、イタリアの恵み

 イタリア人も足しげく通う日本のイタリアンバールの草分け、「ロ・スパッツィオ」がジェラテリア・チョコラテリアをオープン! 惜しまれつつも6年前に姿を消したジェラートが、専門店に復活した。名バリスタとして知られる店主の野崎晴弘さんは、イタリア・パルマの「Gelateria 900」など本場のジェラテリアで腕を磨いた、生粋のジェラート職人でもある。やるならとことん美味しくが信条、だから素材はとびきりのものだけ。ヘーゼルナッツならピエモンテで見つけたバロエロ農園のIGP認証(特産品保護指定)のもの。木を揺らして落とすのでなく、完熟して自然に落ちるのを待って収穫するこのナッツ、日本にほとんど出回らないところ特別に輸入したという。柔らかな甘さと香りの余韻が長いヘーゼルナッツを、プラリネにしてたっぷりジェラートに混ぜ込めば、ねっとりカリカリ。濃密なキャラメルフレーバーとローストの香ばしさをまとって、贅沢なドルチェみたいな食べ心地だ。

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  • 手前から時計回りに、「ヘーゼルナッツ」¥540、「ピスタチオ」¥ 600、「フィオ・ディ・ラッテ(ミルク)」¥540(各90ml)。イートインは2味¥650(120ml/すべて税込)。ジ ェラートは常時10種。岡山の農園から届く桃やシャインマスカットなど、全国から直に仕入れる旬の完熟果物のジェラートも。
  • PREFERITA/プレフェリータ
    住所:目黒区鷹番2-19-14
    電話:03-6412-8039
    営業時間:14:00~22:00 
    休:木(不定休あり) 
    アクセス:学芸大学駅改札を出て右方向へ進み、書店「恭文堂」の角を右折。そのまま100mほど直進した左手。学芸大学駅より徒歩2分。
    ※今年6月オープン。