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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 12月号Vol.249 / Dec / 2021毎月20日発行

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。

2021/11/20:
SALUS12月号を発行しました。
2021/10/20:
SALUS11月号を発行しました。
2021/9/20:
SALUS10月号を発行しました。
2021/8/20:
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2021/7/20:
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SHOP:

沿線 器の人気店

師走に向け、新しい器を探す方が増えるこの時期。
「どんな器を選んでいいか迷ってしまう」という方に向け、
沿線の人気店が定番のおすすめをセレクト。

※WEBでは誌面でご紹介したおすすめアイテムの一部をご紹介しています。

器○□(うつわまるかく)◎東横線・田園都市線/渋谷

現代作家の作品から骨董まで揃います。「器には作り手の人となりが反映されるので、作家さんのことを知るほどに楽しめますよ」と店主の吉村さん。気になる器を見つけたら、エピソードも聞いてみて。日本の魅力を広く発信したいと海外発送もOK。
recommend
左/グラデーションが美しい田中信彦さんのカップ(¥4,810)。右/市野吉記さん作、ベトナムから伝わった技法「安南手」のカップ(¥3,850)。2人は京都の陶芸大学校で共に学んだ仲だそう。

  • 住所:渋谷区神泉町20-4
  • ☎03-3463-3225
  • 営業時間:11:00〜19:00
  • 休:水
  • 渋谷駅より徒歩11分

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Lion Pottery(ライオンポタリー)◎東横線/学芸大学

店主が陶器市などに足を運び仕入れる器は、作家の手仕事の跡が感じられる、どこか温かみのあるものが中心。シンプルかつベーシックで、初心者でも生活に取り入れやすいのが魅力です。「器選びは難しく考えずフィーリングで選んでほしい」と店主。
recommend
左/磁器を専門に作陶する稲村真耶さんの瑠璃釉輪花皿(¥3,850)。右/同じく稲村真耶さん作のポット(¥15,400)。蓋にあしらった鳥のつまみがかわいらしく、ティータイムを彩ります。

  • 住所:目黒区中央町2-35-18
  • ☎03-6331-0708
  • 営業時間:13:00〜19:00
  • 休:日・月
  • 学芸大学駅より徒歩4分

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Kirpputori(キルップトリ)◎池上線/五反田

店名はフィンランド語で「のみの市」。北欧やバルトなどの国々でオーナーが買い付けた食器や雑貨が並ぶ店内は、まさに宝探しのようで見ているだけでワクワク。60〜80年代の製品が中心ですが、現代の暮らしや和の食器にもしっくりなじみます。
recommend
左/白樺のこぶをくりぬいて作るラップランドの伝統工芸マグ「ククサ」(¥8,250)。トナカイの角はマドラーに。右/フィンランド発祥のムーミンを描いた小物入れ(¥4,180〜)も人気。

  • 住所:品川区西五反田2-26-9
  • ☎03-3491-1300
  • 営業時間:13:00〜19:00(事前予約優先)
  • 休:不定休
  • 五反田駅より徒歩5分

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MIGO LABO(ミゴ ラボ)◎東横線/学芸大学

ディレクターの石黒美穂子さんが厳選する器は、価格帯や使い勝手を重視した日常使いのもの。ハンドクラフトによる国内外の雑貨も並んでいます。作家の個展や展示会を積極的に開催しているので、いつ来ても違った雰囲気を楽しめるのが魅力。
recommend
左/鈴木智子さんの角プレート(¥5,500)。右/同じく鈴木智子さんのリムボウル(¥2,750)。ど ちらも粉引きによる柔らかな風合いが特徴で、使ううちに陶器ならではの経年変化も楽しめます。

  • 住所:目黒区五本木2-42-1
  • ☎03-6303-3281
  • 営業時間:13:00〜19:00
  • 休:不定休 ※HPかSNSで要確認
  • 学芸大学駅より徒歩7分

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うつわ 謙心(けんしん)◎東横線・田園都市線/渋谷

「料理、お酒。何に一番重きを置くかで考えると、器選びはより楽しくなります」と話す店主・佐藤謙心さんの好きな作家の作品が揃う店内。個性的なものやフォルムの美しさが際立つものなど、普段使いできるなかにもオリジナリティが光ります。
recommend
左/お茶だけでなくデザートや料理の器にもおすすめという小林千恵さんの蓋碗 (¥16,500)。右/同じく小林千恵さんのフラットな焼締めプレート(¥7,700)。近く小林さんの個展を開催。

  • 住所:渋谷区渋谷2-3-4スタービル青山2階
  • ☎03-6427-9282
  • 営業時間:12:00〜19:00、日〜17:00
  • 休:水・不定休
  • 渋谷駅より徒歩10分

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MACHI-SANPO:

武蔵小杉
東横線・目黒線、南武線が乗り入れる、商業都市・武蔵小杉。都市再開発により目覚ましく発展を遂げた駅前通りを中心に、歓楽街の新丸子方面、長閑な住宅街の今井周辺などをピックアップ!

Bucketバケット
国内外の樽生ビールを楽しめる
武蔵小杉では珍しいクラフトビール専門店
名店「デビルクラフト」をはじめ、長年経験を積んできた藤山大輔さんが 2020年夏オープン。「クラフトビールムーブメントの中心地、アメリカの味を広めたい」という思いのもと、店内で提供される常時8種の樽生ビールはアメリカのブルワリーが中心。ラガーからサワーエールまで幅広い飲み口を揃えるなか、特にIPAが人気です。お持ち帰り限定の缶ビールも。
○ビールは左から、ナッツのような香ばしさがある「スタウトビール」と、苦味が特徴の「IPA」 (1パイント各¥1,050〜)。3ピースから注文できる「バッファローウィング」(6ピース¥1,100)、しっとりやわらかい「自家製ビーフジャーキー」(¥500)。食器は80年以上アメリカで愛されて いる〈フィエスタ〉。○店内で販売される約100種の缶ビール(1本¥500〜¥3,000)は、アメリカを中心に日本のものもセレクト。
住所:川崎市中原区新丸子東2-926 ユタカビル1階2号 ☎044-863-8767 営業時間:16:00〜23:00 (土・日・祝14:00〜)  休:無
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CHARBROチャーブロ
炭火で焼いた肉が主役の
アメリカンダイナー
英語で「炭火焼き(Charbroiled)」に由来する店名の通り、炭火で焼き上げたダイナミックな肉料理が評判のアメリカンダイナー。スモークウッドで6時間かけて燻製にした「ポークバックリブ」や、国産ビーフパティが自慢のハンバーガーなど、ほんのり漂う炭の香りが食欲をそそります。さらに、ツナメルトサンドイッチやコブサラダなど、現地さながらのメニューが多いのもポイント。
○ディナーの看板メニュー「ポークバックリブBBQソース」(レギュラー¥2,080)、モッツァレラチーズを詰めてフリットにした「ハラペーニョポッパー」(3ピース¥650)、ポートランドのペールエール「ジャイガンティック」(1パイント¥1,300)。○大ぶりの燻製ベーコンとパティを豪快 に挟んだ、おすすめの「自家製ベーコンチーズバーガー」(¥1,450)。ランチは、ドリンクとセットで—¥100に。
住所:川崎市中原区新丸子東2-906-30 ☎044-982-3337 営業時間:11:30 〜14:30L.O./18:00〜23:00(フード22:00L.O.ドリンク22:30L.O.)  休:月、年末年始
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Punjabi Dhabaパンジャビ ダバ
現地シェフが腕を振るう
本場の北インド・中東料理
北インドをはじめ、隣国のパキスタンやアフガニスタンの伝統料理を提供するレストラン。カレーはもちろん、バスマティライスと数十種類のスパイスを炊き込んだ「ビリヤニ」が名物で、肉と豆のシチュー「ハリーム」やスパイス煮込み「ニハリ」など中東で親しまれるメニューが充実しています。お店の隣には、南インド料理がメインの姉妹店「サザンミールスカフェ」も。
○お好きなカレーを選べる「ビリヤニディナーセット」(カレー2種¥1,690)、珍しいインドワイン「スラ」(グラス¥400)。「ビリヤニランチ」(¥1,100)は、カレー1種とサラダ、ドリンクが付いてリーズナブル。○日本ではあまり知られていないパキスタンの郷土料理「パヤ」(数量限定 ¥1,500)。スパイスと一緒にホロホロになるまでラムの脚肉が煮込まれた、ひと口食べればクセになる味わいです。
住所:川崎市中原区小杉町1-519 田原ビル1階 ☎044-455-5449 営業時間:11:00〜15:30L.O./16:00〜22:30L.O. 休:無
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串焼 文福 本店 
武蔵小杉で愛される
大衆酒場の老舗といえばここ
創業50余年。親子3代続く、この街になくてはならない老舗居酒屋。新鮮な豚、鶏、野菜を使った炭火の串焼きは言わずもがな、ここに来たら食べてもらいたいのが、創業当時から変わらない名物「元祖カレー煮込」。お酒はビールやホッピー、日本酒などを豊富に取り揃えていて、居心地のよさと良心的な価格帯が何より魅力です。近隣には「串焼 文福 武蔵小杉店」も。
○串は左から、しろ、レバー、こぶくろ、はつ、たん、かしらの「焼きとん6本+煮込みセット」(¥1,210)、思いの外ハマる「生ピーマン」(¥165)。厳選されたお店でしか飲むことのできない貴重なビール「白穂乃香」(¥750)は、無濾過で、酵母を生かした上品な味わい。○焼き場に面したカウンター席のほかに、家族連れにもぴったりな半個室やお座敷もあります。店内は喫煙可。
住所:川崎市中原区新丸子町915 ☎044-711-3688 営業時間:17:00〜23:00 休:年末年始

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BOULANGERIE Métierブーランジェリー メチエ
パン好きの心をつかんだ名店が
駅前から商業施設へ
2007年のオープン以来、人々に愛されてきたお店が2018年に移転。以前と同様、店内は対面式カウンター、保存料を使わないハード系や食パンなど“毎日食べたくなるパン”を提供しています。人気No.1は自家製カスタードたっぷりの「クリームホーン」で、12月は売り切れ必至の「シュトーレン」も登場。多い時で10人ほど並ぶという、客足が絶えない人気ぶりは移転後も健在。
○左から、数量限定で販売される「シュトーレン」(¥2,290)、北海道産バターを贅沢に使った「クロワッサン」(¥199)。○パンを選ぶのも楽しくなる、スタイリッシュな店内。○お店自慢のバゲットや、デニッシュ生地を生かした総菜パンも大好評。○北海道産小麦と国産米油を使いモチモチの食感に仕上げた自信作「生バゲット」(¥250)。

住所:川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザ ガーデンタワーズ イースト1階 E1 ☎044-789-5752 営業時間:9:30〜19: 30 休:水・木、年末年始

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L'ATELIER HIRO WAKISAKAラトリエ ヒロ ワキサカ
フォーカスしたのは「香り」。
焼き菓子が自慢のパティスリー
焼きたてのバターや小麦の香り、スパイスの香り、洋酒の香り。オーナーシェフの脇坂紘行さんが目指したのは、そんな「香り」を大切にしたお菓子作り。ここのスペシャリテは、フランス産の良質な発酵バターの風味を引き出したブルターニュの郷土菓子「ガトーブルトン」。フィナンシェやカヌレ、クッキーなどの焼き菓子のほかに、季節の果物やカカオを使った生菓子も豊富です。
○左から、常に焼きたてがお店に並ぶ、メープルの「フィナンシェ エラブル」(¥226)とプレーンな「フィナンシェ ナチュール」(¥248)。○ショーケースに並んだ生菓子は、クラシックなショートケーキから季節のタルト、プリンまで種類の多さが魅力。お菓子は1つから予約できます。○スペシャリテの「ガトーブルトン キャラメルサレ」(¥1,382)。直径12cmほどのしっとりとした生地の中には塩キャラメル。
住所:川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズ イースト1階 E6 ☎044-281-3865 営業時間:11:00〜19:00 休:月(祝日の場合、営業。そのほか不定休あり) ※インスタグラム(@latelier_hiro_ wakisaka)にて営業日を公開
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ビストロ1028ビストロテツヤ
“町のイタリアン”が作る
本格的なグルメバーガー
自家製生地にこだわったピザや生パスタ、アンガス牛のステーキなど、本格的な料理を肩肘張 らずにいただけるカジュアルイタリアンが、ハンバーガーの提供をスタート。ここで提案するのは、イタリア産のチーズが主役のハンバーガーです。ビーフ100%の自家製パティは、つなぎを使い、ジューシーさよりもぺろりと食べられる軽さを重視。20種類のハンバーガーはお持ち帰りできます。
○「ダブルチーズバーガーDセット」(¥1,560)は、オリジナル液に1日漬け込んで下味をつけたフライドチキンとポテト、ドリンクがセット。+¥100で自家製レモネードを選べます。○チーズベースのピザ「クワトロフォルマッジ」にヒントを得た「4種チーズのクワトロバーガー(はちみつ付き)」(単品¥880)。そのほかテリヤキバーガーもおすすめ。○店内は1階のテーブル席のほか2階にはユニークな小上がり席も。
住所:川崎市中原区小杉町3-442-15 ☎044-819-8438 営業時間:11:30〜14:00L.O./17:00〜21:00L.O. 休:日、年末年始
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粥菜坊カユナボウ
ひと味もふた味も違う
美食の広東料理
食の都として知られる広東省広州出身の店主・招(しょう)杏明さんが腕を振るうのは、日本でも多種多様にある中華とは一線を画す広東料理。ここの名物「広東粥」もさることながら、粉状のうるち米を蒸した「豚肉腸粉(ちょうふん)」や現地から直輸入する竹昇(ちくしょう)麺を使った「雲呑(わんたん)麺」は素朴ながらも感動のおいしさ。食材、調味料、料理法、どれをとっても現地に忠実な味を追求し、美食の文化を伝えます。
○希少な杏の種を使い、生米から5〜6時間煮込んだ「杏仁薬膳粥 雪花」(¥880)。鶏や魚介など複数種類から取るだしが優しい味わい。○コシが強い細麺が主役の「雲呑麺」(¥1,078)、ぷるぷるの食感が絶品の「豚肉腸粉」(¥638)、中国茶(¥473〜)。招さん曰く、「今回の料理に使った白キクラゲ、いちじく、杏仁 などの白い物は中国医学で気管支にいい」そう。
住所:川崎市中原区今井南町4-12 ☎044-733-7538 営業時間:11:30〜14:00(土・日・祝〜15:00)/18:00〜22:30L.O.(土・日・祝17:00〜) 休:月(そのほか不定休あり)、年末年始
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おやつ研究所 
生産者から届く果物を使った
こだわりのおやつとコーヒーを
奈良県の実家が営む日本料理店に隣接したカフェで長年お菓子を提供してきた大谷佳子さんのお店。国産小麦粉、できるだけ無農薬の食材にこだわり、季節ごとに変わる果物のタルトを中心に、定番のチーズケーキやガトーショコラ、スコーン、クッキーなどを手作りしています。お菓子は、いろいろな種類を少しずつ食べられる小ぶりなサイズが魅力。営業日は随時SNSで公開。
○イートインの「本日のおやつプレート」 (¥1,850)は、お菓子3種と飲み物のセット。この日は、滑らかな「クレームブリュレ」と人気の「干しイチジクのケーキ」、ぶどうの「大人のパンナコッタ」。ブレンドコーヒーは、焼き菓子に合わせて京都「ウニール」に特注。○季節のタルト8種入りの「タルト詰め合わせ」(¥3,180)はギフトに。営業日はインスタグラム(@tarte_gateau)で確認を!
住所:川崎市中原区今井西町15-23 グランドール2 1階 ☎044-387-7803 営業時間:10:00〜16:00 休:不定休
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ふきだし
ふきだし
旬の食材を存分に楽しむ、
イタリアンのクリスマス
TRATTORIA APPETITO
 開放的なオープンキッチンを臨むカウンター席と落ち着いた雰囲気のテーブル席が印象的なこのお店は、2018年にできたタワーマンション1階にオープン。“子育て世代の多い武蔵小杉でも落ち着いた空間で大人が食事できる場所”をコンセプトに、日本の四季の食材を取り入れながらも基本に忠実なイタリアンを提供しています。仕入れにより毎月少しずつ変わるメニューについて、イタリアンのほかに会席料理の修業経験もあるシェフ宮本雅仁さん曰く、「旬の食材をどうイタリアンで表現するのかを常に考えています」。
 天然物の魚や有機栽培の野菜など、食材は鮮度と品質をできるだけ重視。クリスマスシーズン限定のメインに使う「赤城牛」について宮本さんはこう話します。「群馬の畜産農家を見学させてもらいましたが、母牛の腸内環境を整えるために発酵させた藁を飼料にしたり、ストレスをかけないよう環境に配慮したり、徹底した管理のもと飼育されます。最終的に味にブレがないように育てられているんです。通常でもモモ肉を使っていますが、赤身のおいしさを味わってもらいたいです」。
 コースのほかに前菜やパスタ・リゾット、肉・魚料理などアラカルトも充実。クリスマスだからこそ、いつもより贅沢に、特別な料理を楽しんでみませんか?
  • ○12月18日よりスタートする「クリスマスコース」(¥9,000)のメイン「赤城牛ヒレ肉のグリル マルサラソース」(アラカルト¥5,200)。イタリアワイン(ボトル¥4,200〜)。○季節のコースより「前菜4種の盛り合わせ」。この日、テリーヌ、生ハムとモッツァレラチーズ、いかのフリット、カルパッチョ。○広々としたテーブル席は宴会にも。
トラットリア アッペティート
住所:川崎市中原区小杉町2-276-1 パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズ イースト1階 E2 ☎044-299-8631 
営業時間:11:30〜14:00L.O.(土・日・祝〜15:00L.O.)/17:00〜21:00L.O. 
休:年末年始(そのほか不定休あり) ※未就学児をお連れの方は、事前に個室をご予約ください。
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SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • Pâtisserie BIGARREAUX
  • 〔田園都市線/桜新町〕
  • バタークリームノエル

聖夜を純白に彩る、匠のバタークリームケーキ

 雪景色みたいな純白に、エレガントな絞り。「Pâtisserie BIGARREAUX」のバタークリームケーキは、派手さはないがひたすら美しい。「好きすぎて、うちのケーキはほとんどバタークリームを使ったものになっていました(笑)」と石井亮シェフ。バタークリームは誰でも作れる基本のクリーム、でも極めるとなるとまた別だ。「塗る手数や絞る際の手の温度……レシピにない細かいコツが随所にあり、職人の矜持が詰まっています」。真っすぐなバタークリーム愛から生まれたクリスマスケーキは、生地とクリームだけと潔いほどシンプル。だからこそ素材を厳選し、乳味の濃いおいしいバターを使う。その味を生かして卵黄なしのさっぱりしたバタークリームに。忍ばせたグランマルニエ(オレンジリキュール)シロップのキレと華やぎが、味に奥行きを醸す。食べればたちまちスッと、クリームも生地も幻みたいに消えてしまう。後には優しいミルク感と幸福な食後感がいつまでも続く。

丁寧に絞ったクリームの優美さに吸い込まれる、クラシカルな1台。カルピス(株)バターをぜいたくに使った「バタークリームノエル」。¥3,500(直径12cm)店頭予約のみ(12/19まで)、先払い制。

  • Pâtisserie BIGARREAUX(パティスリー ビガロー)
    住所:世田谷区桜新町1-15-22-1階
    ☎03-6804-4184
    営業時間:9:00〜19:00
    休:火・水(祝日の場合は翌日休業・年末年始は変動あり)
    アクセス:桜新町駅より徒歩3分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。