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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 6月号Vol.243 / Jun / 2021毎月20日発行

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。
2021/5/20:
SALUS6月号を発行しました。
2021/4/20:
SALUS5月号を発行しました。
2021/3/20:
SALUS4月号を発行しました。
2021/2/20:
SALUS3月号を発行しました。
2021/1/20:
SALUS2月号を発行しました。

SHOP:

沿線のエシカルショップへ

地域に根差したお店で買い物をすることも身近なSDGsの取り組みに。
環境や人にやさしいアイテムに出合えるエシカルショップをご案内。
※WEBでは、本誌でご紹介したアイテムの一部をご紹介します。

◎東横線・大井町線/自由が丘

PRISTINEプリスティン自由が丘店

オーガニックコットン製品を通して毎日を気持ちよく、地球にも人にもやさしいものづくりを大切にしています。その一環として水を汚さない無染色の素材や、国内外の雇用創出プロジェクトも。また、自由が丘店の電気は自然エネルギーを利用しているんですよ。
[ショップスタッフ/坂口 歩さん]
recommend
オーガニックコット100%の大判スカーフ。やわらかな色合いのハート模様の中に、プリスティンが取り組むSDGsのゴールをプリント。110cm四方 ¥27,500。
  • 住所:目黒区自由が丘2-15-24
  • ☎03-6421-2117
  • 営業時間:11:00〜19:00
  • 休:無(年末年始を除く)
  • 自由が丘駅より徒歩4分

MAP

◎大井町線/九品仏

D&DEPARTMENT TOKYOディアンドデパートメント トウキョウ

ロングライフデザインをテーマに長く使えるいいものをセレクト。眠っている在庫やB品などを見いだし、デザインを加え新たな価値を生み出すフロムライフストックプロジェクトを行っています。不要になった紙袋や布エコバッグのリサイクルも。
[ディレクター・店長/阿部里奈さん]
recommend
日本屈指の機織り産地に眠っている生地見本や残布を再利用した、個性あふれる一点もの。桐生産地のサコッシュM¥3,080、L¥3,520。尾州産地のウールラグマット75×50cm¥5,500。
  • 住所:世田谷区奥沢8-3-2
  • ☎03-5752-0120
  • 営業時間:12:00~18:00
  • 休:火・水
  • 九品仏駅より徒歩7分

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◎東横線・田園都市線/渋谷

ecomfortHouseエコンフォートハウス

2012年より世界のサステナブルな商品を販売するショップとしてスタートしました。“環境にやさしい暮らし”というとハードルが高そうと感じる方でも気軽に生活に取り入れやすい、エコ・デザイン・機能を兼ね備えたアイテムを取り揃えています。
[コンシェルジュ/宮下織絵さん]
recommend
大人気の「クリッパン×ミナ ペルホネン」のミニブランケット。程よい厚みとやさしい肌触りが魅力のシュニール糸のオーガニックコットンを使用。洗濯可能。W70×L90cm¥11,000。
  • 住所:渋谷区神宮前5-38-15
  • ☎03-6805-1282
  • 営業時間:13:00~16:00
  • 休:金・土・日・祝
  • 渋谷駅より徒歩11分

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◎東横線/代官山

style table DAIKANYAMAスタイルテーブル代官山 本店

気軽にエシカルな買い物を楽しめるセレクトショップとして常時300点以上をラインアップ。生産者の方々のすばらしい思いをお客様に届ける場として、商品のサステナブルな特長を書いたポップの設置やインスタライブ配信にも力を注いでいます。
[オーナー/三上結香さん]
recommend
エコサート・コスモス認証を取得した天然由来のスキンケアブランド「Be」。泡タイプの洗顔料。フォームウォッシング150ml¥ 4,620。ラベンダーやローズマリーなどの精油の香りも◎。ローション100ml¥5,830。
  • 住所:渋谷区代官山町14-11 ホリイビルNo.5 201号
  • ☎03-6455-3222
  • 営業時間:平日12:00~18:00、土・日・祝~19:00
  • 休:不定休
  • 代官山駅より徒歩4分

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◎東横線・田園都市線/渋谷

bio mart colorierビオマート コロリエ

自然素材にこだわったホリスティックなセルフケアのお店として、オーナーが生産者に会って納得をした安心・安全なオーガニックアイテムを取り揃えています。あらゆるロスを減らすため、ハーブの量り売りやロスフラワーの販売もしています。
[ショップマネージャー/大澤香奈子さん]
recommend
インドで厳選したオーガニックヘナのセルフカラー用パウダーは必要な分だけ水に溶いて使用できます。ヘナ専門美容師による独自調合で自然な髪色に。リコミックス ヘナ マロングラッセ120g¥2,970。
  • 住所:渋谷区神宮前6-12-26 1階
  • ☎03-6881-8360
  • 営業時間:火12:00~18:00、水~日10:00~19:00
  • 休:月
  • 渋谷駅より徒歩10分

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◎東横線/代官山

RICCI EVERYDAY The Hillリッチーエブリデイ ザ ヒル

アフリカンプリント製品の作り手は、ウガンダのシングルマザーをはじめとする女性たち。現地に工房を作り、雇用と人生に向き合うきっかけを提供しています。手に入る素材が限られているなかで生み出されるものが、どれもすばらしいんです。
[代表/仲本千津さん]
recommend
多機能バッグ「アケロシリーズ」。自然環境に配慮した工場で作られたアフリカンプリント生地はアフリカ各地で買い付けたもの。トートやクラッチ、付属ストラップで斜めがけでも使えて重宝します。小¥9,680、中¥10,450、大¥13,200。
  • 住所:渋谷区猿楽町24-1 ROOB2 2階C
  • ☎03-6455-2446
  • 営業時間:11:00~17:00※~12:00は予約制
  • 休:木・金
  • 代官山駅より徒歩4分

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◎みなとみらい線/元町・中華街

ORIENS’TELLA Ethical Beauty Laboオリエンステラ エシカルビューティーラボ

人と環境に配慮したヘッドスパサロンを併設する複合型ショップ。オーガニック・フェアトレードをキーワードとしたヘアケアや食品、日用品などをご用意。オリジナルプロダクトのシャンプーは量り売りも採用するなど、エシカルな活動を行っています。
[スタッフ/渡り遥菜さん]
recommend
オリジナルのオーガニックシャンプーは量り売りでも提供。各300ml¥3,630、ポンプ別売り¥165。シャンプー用スカルプクリーンブラシで髪のハリ・コシがUP。木目柄の樹脂素材で扱いやすい。¥3,520。
  • 住所:横浜市中区元町1-18-5 レフィナード元町3階
  • ☎045-264-4289
  • 営業時間:ショップ10:00~18:00 サロン~19:00 ※サロンは完全予約制。
  • 休:不定休
  • 元町・中華街駅より徒歩1分
  • ※入店時は1階インターホンにてお気軽にお呼び出しください。

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MACHI-SANPO:

中央林間・つきみ野
渋谷から約50分。田園都市線のターミナルである中央林間は、都市郊外のベッドタウンと沿岸エリアを結ぶハブとなる駅。隣接するつきみ野とともに自然豊かなこのエリアの魅力を探ります。

café restaurant Déliceカフェレストラン デリス
昔から変わらないスタイルが
街の人々に支持される理由
1990年創業の一軒家レストラン。親しみやすさのある店内で提供されるのは、シェフ・永田善康さんによる旬の食材を使ったクラシックなフレンチと妻・美良子さんによる自家製デザート。そのホッとするようなおいしさが、創業から31年経った今なお人々の心を惹きつけます。食事は肉・魚料理のアラカルトでもいただけますが、せっかくならデザートを含んだコースをぜひ。
○デザートには珍しいリンゴ入り「チーズケーキ」(単品¥400)。店内のショーケースから選べます。○コースのオードブル。特製ドレッシング2種は6月末まで店頭販売中。○日替わりのオードブル、スープ、メイン、デザートなどの「本日のランチコース」(6品¥3,000)。この日のメイン「牡蠣とサーモンのカブ詰めワイン蒸し」。自家栽培した無農薬の「青しそジュース」(M¥320)。
住所:大和市下鶴間2020-10 ☎046-277-2020 営業時間:11:00~14:00L.O./17:00~20:00L.O.  休:火
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デニッシュパン工房 CHOU CHOUシュシュ
パン好きが高じて、主婦から職人に!
「好き」が伝わるパン作り
地元のパン好きの間で話題のベーカリー。それもそのはず、店主のイオリさんは、長年パン作りの教室を主宰し、さらに自宅のガレージを改装してお店にするほどのパン好き。おいしさを追求するなかで、自家製酵母をはじめ全粒粉やバター、きび砂糖、天然塩など国産のシンプルな材料だけを使った100年前と変わらない製法のパンにたどり着きました。営業は週2回。
○2坪ほどの小さなお店は入店待ちで並ぶことも。○人気No.1の「アンチョビ・パプリカ・グリーンアスパラガス・プチトマトのデニッシ ュ」(¥250)、おすすめの菓子パン「ショコラのクグロフぱん」(カット¥250)。○「はちみつマスカルポーネフルーツサンド」(¥280)をはじめサンドイッチ類が充実した冷蔵庫は、クラウドファンディングによって入手したもの。
住所:大和市下鶴間666-11 ☎046-277-0811 営業時間:11:00~15:00 ※売り切れ次第閉店 休:月・火・木・金・日
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ほりのうち 
新潟の旬の味覚に舌鼓を打つ
住宅街の小粋なそば処
上質なそばの風味としっかりとしたコシにこだわった絶品の二八そばは、日本各地からそばを「抜き実」ごと仕入れて、毎日店内の石臼で挽く自家製麺。さらに、なるべく料理には店主・鈴木源治さんの故郷である新潟の食材を取り入れているほか、厳選された新潟の酒蔵による日本酒も。モダンで落ち着いた雰囲気のなか、ゆっくり酒の肴とそばを楽しめます。
○大ぶりな穴子が目を引く「天麩羅せいろ」(松¥1,680)。「天麩羅せいろ」は松竹梅あり、松には穴子のほか車えび、ホタテ、野菜の天ぷらも。○お酒のお供には、長岡市の名物「栃尾の油揚げ」を使った「栃尾の油揚げと鴨だんごの煮びたし」(¥640)、石の上で焼き上げる「焼き味噌」(¥520)を。日本酒(¥540~)。

住所:大和市つきみ野6-9-36 ☎046-275-8838 営業時間:11:00~14:30L.O./17:00~21:30L.O. 土・日・祝11:00~20:30L.O. 休:木、第3水
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MAISON GIVRÉEメゾン ジブレー
目にも舌にも鮮やかな
季節のスイーツ&デザート
フランス国家最優秀職人章を受章した「パティスリー・フレッソン」のフランク・フレッソン氏に師事し、帰国後シェフパティシエの経験を積んだ江森宏之さんのお店。全国200もの生産者から取り寄せる季節のフルーツにこだわり、生菓子は約30種、仕入れ状況により日々変わるジェラートは常時12種展開。5月からは宮崎マンゴーや北海道メロンのスイーツが登場するかも。
○季節のジェラートは、この日「ココナッツマンゴー」「ブラッドオレンジ」(シングル¥506~・ダブル¥594~)。テイクアウトや配送も可能。○甘みと酸味が調和するリアスタベリーをたっぷりのせた「リアスタベリーのタルト」(¥918)。チョコレート×プラリネのムースと爽やかなレモンクリームがマッチした「フランフラン」(¥594)は、世界大会で優勝を果たした一品。
住所:大和市中央林間4-27-18 ☎046-283-0296 営業時間:10:00~19:00 休:月、火は不定休

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中央林間自然の森 
バードウォッチングに人気
地域の人と行政がともに守る森
スギやヒノキを中心とした針葉樹林が約3.2ヘクタールに広がる森(相模原市「東林ふれあいの森」と隣接)。駅から徒歩圏内でありながらも都市部には珍しい緑豊かな自然の景観が広がり、ウグイスやメジロ、コジュケイなどの野鳥が集うバードウォッチングスポットとしても人気があります。大和市では、地権者の協力を得ながらこの森の自然環境を保全。
○市民の手入れによって自然の姿を残す散策路。隣接する「東林ふれあいの森」と合わせて東京ドーム 1.2個分の森は、散歩に最適。○バードウォッチングスポットとして、越冬期には尾の先が赤いヒレンジャクなどを見ることができます。○広葉樹林が中心の「東林ふれあいの森」にはベンチが豊富。また、コナラをはじめ数種類のドングリから発芽する様子も。
住所:大和市下鶴間字丁七号4400番外 ☎046-260-5451(大和市役所みどり公園課みどり推進係) 営業時間:常時開放 休:無

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巣鷹 cucina SUDAKAクチーナ スダカ
トスカーナスタイルをワインと
楽しむモダンイタリアン
長くファッション業界に身を置き、フィレンツェをはじめとしたイタリアのトスカーナ地方に詳しい店主の君塚幸司さんが「本場の味を楽しんでほしい」と2014年にオープンしたリストランテ。シンプルで豪快なトスカーナスタイルで焼き上げるタリアータ(ステーキ)や煮込み料理が人気。また、知る人ぞ知る岐阜・揖斐の上質なジビエも通年でいただけます。
○「北海道産和牛トモサンカクのタリアータ(200g)」(¥4,200)。○牛ひき肉を使わず、ステーキやローストビーフの端肉を贅沢に使用した「巣鷹のボロネーゼ」(¥2,800)。○手前から、約1カ月かけて熟成した「自家製鮪の生ハム」(¥2,000)、じっくり煮込んだ「どんぐり豚のスペアリブのCOEDOビール煮込み」(¥2,000)、ワイン(グラス¥1,200~)。○カウンター10席を中心に要予約のテーブル席もあり。
住所:大和市中央林間5-7-25 ☎046-293-5540 営業時間:18:00~22:00L.O. 休:日
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Lagoonラグーン
老舗の味を中央林間に伝える
ローストビーフとステーキの名店
ローストビーフで知られる「鎌倉山」で24年修業した店主が、2010年にオープンしたローストビーフとステーキがメインのレストラン。冷たいイメージのあるローストビーフですが、こちらではオーダーが入ってからローストするため、脂が乗り柔らかくジューシーな国産牛の焼きたての旨味を味わえます。カジュアルにおいしいお肉をいただけると幅広い年齢層に人気です。
○手前から、名物の「国産牛サーロインローストビーフ(150g)」(¥3,710)。 100gから50g刻みでオーダーが可能。季節に合わせた「前菜盛り合わせ」(¥1,400)、グラスワイン(大¥790)。 ○バラ肉を5時間煮込み、赤ワインで仕上げた「国産牛ビーフシチュー」(¥2,620)。ローストビーフやハンバーグなど、テイクアウトメニューも豊富で好評。○週末は家族連れやデート客でにぎわいます。
住所:大和市中央林間5-6-1 チャイルドシティA101 ☎046-276-3712 営業時間:11:30~14:00L.O./17:30~21:00L.O. 休:水
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食堂カフェ dailyデイリー
家庭的な雰囲気が落ち着く
毎日通いたい隠れ家カフェ
半地下という立地を活かし「隠れ家風の落ち着いたお店を作りたかった」という店主のホスピタリティがインテリアの隅々にまで行き届いたカフェ。季節の地場野菜をたっぷり使った日替わりランチやカレー、お持ち帰りのお弁当が人気です。コーヒーは、座間市さがみ野で世界に一台しかない新型ロースターを擁する「レッドポイズンコーヒーロースターズ」の豆を使用。
○半地下とは思えないほど明るい店内。インスタグラムを開設してからは、女性のひとり客も増えているそう。○ティータイムに人気の自家製「レモンチーズケーキ」(¥430)。¥150引きになるセットドリンクは、コーヒー、紅茶、カフェラテから選べます。○メインと6種のデリ、スープ、雑穀米の「dailyランチ」(¥1,100)。この日は、トマトベースで五穀入りの煮込みハンバーグがメイン。具だくさんのおみそ汁も◎。
住所:大和市中央林間3-17-20 タックビルⅠ B02 ☎046-205-5860 営業時間:9:30~17:00  休:日・月・祝
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まいにち北欧道具 
住宅街にひっそり佇む
素敵な北欧ヴィンテージ専門店
2011年にECサイトでスタートした北欧ヴィンテージショップの実店舗が、この春スペースを拡大してリニューアルしました。1950~70年代の北欧ヴィンテージ雑貨は、世界的に注目されているジャンル。確かな審美眼を持つ、オーナーのユウコさんが北欧から厳選して買い付ける食器や雑貨の数々は、わざわざ県外から足を運ぶファンがいるほど人気です。週末のみ営業。
○壁にかけて使いたい「白樺カゴ」(¥3,800)。○スウェーデンの老舗木工〈ラッセントレー〉の「プラストリベット」(¥2,420)。○〈アラビア〉のアートディレクターを務めたフィンランド人デザイナー、カイ・フランクの「デザートボウル」(各 ¥4,000)。○中央林間駅南口から徒歩10分。宇都宮記念公園そばの店舗は、入り口の国旗が目印。○自宅1階を利用した店舗(写真はリニューアル前)。
住所:大和市中央林間西4-7-18 ☎046-206-5772 営業時間:金13:00~17:00 土・日11:00~17:00 休:月~木
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ふきだし
ふきだし
創意工夫に富んだ、旬の魚介
すし処なかみぞ
 創業23年。「なかみぞ」はこのエリアで知る人ぞ知る名店で、2019年に内装を一新。昨年より、その時最もおいしい素材を提供するおまかせコース(¥8,800〜)一本に。大将の中溝暢生さんは生粋のすし職人。開口一番「シャリがおいしければ、すしっておいしくなると思うんですよ」と話す中溝さんは、新潟のお米と赤酢にこだわる、シャリのしっかりした江戸前ずしを握ります。
 「親方から『その昔は、かんぴょうとコハダがなくなったら暖簾(のれん)を下ろしたものだ』と教えられたんです。かんぴょうでも玉子でも何でも、自分が作るものは手を抜かない。そういう気持ちでやっています」と中溝さん。その言葉の通り、通常の4、5倍も時間をかけて丁寧に仕込むかんぴょうは、口の中でとろけるほどの見事なやわらかさに。さらに驚くのは、コースの最後に提供される玉子。中溝さんはこう続けます。「シャリと一体化した玉子。コロナ禍、時間ができた時に、芝エビで作ったこれまでの玉子を壊して、いろいろ試してやっと完成しました。食感が違うだけで、味付けは今までと同じ。初めて見た人は驚きます」。
 創意工夫にあふれているのはすしだけでなく前菜も。それでも、「おいしければいいんです」と締めくくる職人気質には脱帽です。
  • ○手前左から、マグロの漬けネギ、鱗付きキンキ、玉子、かんぴょう巻き。素材選び、味付け、食感、すべてに丁寧な仕事ぶりが光ります(内容は仕入れ状況により変わります)。○北海道余市のキタムラサキウニを使った温かい「ウニ飯」は8月まで。ご紹介したコースは前菜6品すし10個¥11,000~。○店内はカウンター席とテーブル席2つ。
住所:大和市中央林間5-6-1 チャイルドシティB101 ☎046-276-4466 
営業時間:17:00~/19:30~ 
※営業は2部制。2日前までに要予約 休:月 MAP

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • KUDZUNERUYA
  • 〔目黒線/奥沢〕
  • みつねり葛もち

日常のそばにある、新しい葛もち

 のれんにはためくアートな「くず」の文字。「関東ではなじみが薄い葛を身近に」と、店主・佐藤茂和さんはちょっと珍しい“葛カフェ”を始めた。関東で「くずもち」と聞くと、小麦粉由来の乳白色タイプが思い浮かぶが、それとは別モノ。マメ科の植物・葛の粉を練った、透明でふるふるした西の葛もちだ。使うのは、極寒期の清らかな地下水で葛の根を精製する「吉野晒し」で作る、奈良県「森野吉野葛本舗」の吉野本葛。合わせるみつを、旅する八百屋「青果ミコト屋」の季節の果物で仕立てたものなどから2種選べるのも、「葛をもっと楽しく」の心意気が垣間見える。葛もちの儚い食感はわずかの間だけのものだが、その喜びをテイクアウトできるように発明したのが、みつを練り込むことでやわらかさをキープした「みつねり葛もち」。ふるもちり、みずみずしくとろけ、黒糖の香りがパッと広がる。おいしいうえに、葛根湯でも知られる葛は体に良く、大切な人にこそ贈りたい。

「みつねり葛もち(黒みつ、コーヒーみつ)」各¥500。コーヒーみつは、静岡「IFNi ROASTING & CO.」のコーヒーをベースに。どちらも「田村種農場」の香ばしいきなこをまとう。テイクアウトのみ。

  • KUDZUNERUYA(くずねるや)
    住所:世田谷区奥沢4-15-13 ジュネス奥沢1階
    ☎03-4361-4074
    営業時間:11:00~17:00
    休:水・不定休あり 

    アクセス:奥沢駅の出口を出て、自由通りを左へ。1つ目のY字路を右に入り、3分ほど進んだ前方右手。奥沢駅より徒歩4分。 ※今年2月5日オープン。オリジナルレシピ付きのおしゃれな瓶入り葛粉もギフトにぴったり。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。