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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 10月号Vol.271 / Oct / 2023毎月20日発行
  • 特集:秋のマーケットさんぽ
  • 今月の街さんぽ:用賀
  • もらって嬉しい手土産スイーツ:YAYOI TOKYOジェラート[田園都市線・世田谷線/三軒茶屋]
  • 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/愛すべき、推したち

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記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。

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SHOP:

秋のマーケットさんぽ


週末を中心に、沿線各地でマーケットがにぎわっています。
街歩きが心地よいこの時季に足を運びたい
最新マーケットや周辺のカルチャースポットを紹介します。

※こちらのコンテンツは、特集「秋のマーケットさんぽ」より抜粋してご紹介するものです。
※2023年9月20日時点の情報です。次回開催日など最新情報は各イベントのWEBサイトなどをご確認ください。

JINNAN MARKET◎東横線・田園都市線/渋谷

2021年にリニューアルした渋谷区立北谷公園を拠点に年3回開催。モデルやアパレル関係者によるフリーマーケット、フード、アートなどが楽しめ、「公園でやりたいこと」がかなう。
  • ●次回:2023年10月28日(土)・29日(日)12:00~18:00 会場:渋谷区立北谷公園 住所:渋谷区神南1-7-3 渋谷駅より徒歩7分 問:しぶきたパートナーズ jinnanmarket.com

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ミチノイチバ◎目黒線/武蔵小山

目黒本町にある三角形の敷地に佇む複合ビル「ミチノサキ」。その3フロアを使用し、主に隔月第3土曜に“心と体でつながるマルシェ”を開催している。地域の出店者を中心とした、食品やスイーツ、雑貨、ワークショップなどのブースで盛り上がっている。
  • ●次回:2023年10月21日(土)11:00~16:00 会場:ミチノサキ 住所:目黒区目黒本町4-3-14 武蔵小山駅より徒歩8分 問:ミチノサキ運営事務局 ☎03-3793-2760

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SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!◎田園都市線、世田谷線/三軒茶屋

今年1周年を迎えた世田谷区と地域のいいものが集まるマーケット。マーケットのプロ集団「ファーマーズマーケット」をはじめ、クリエイターが集まり、子どもから大人まで楽しめる場所を用意しています。2023年は年4回開催。
  • ●次回:2023年9月23日(土・祝)・24日(日)11:00~17:00 ※次々回は、1月8日(月・祝) 会場:①三軒茶屋ふれあい広場 ②三茶PLAYs 住所:①世田谷区太子堂2-17-1 ②世田谷区太子堂4-23-13 遊楽ビル2階 三軒茶屋駅より徒歩1~2分 問:SANCHA HAVE A GOOOD MA RKET!!! haveagood.market

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kita.marche◎みなとみらい線/馬車道

コワーキングスペース「mass×mass」に併設されたシェア型本屋「LOCAL BOOK STORE kita.」にて不定期開催。横浜界隈のおいしいパンとコーヒーのお店に加えて関連する本を楽しめる「パンとコーヒーと本のマルシェ」など、多様なマルシェが人気を集める。
  • ●次回:ブックマーケット「本は港」2023年11月25日(土)・26日(日) 会場:LOCAL BOOK STORE kita. 住所:横浜市中区北仲通3-33 中小企業共済会館ビル1階 馬車道駅より徒歩3分 問:LOCAL BOOK STORE kita. kitabooks.jp

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目黒マルシェ◎目黒線/目黒

インテリアストリートとして知られる目黒通りの歩道で開催されるストリートマルシェ。コロナ禍を経て、今春3年ぶりに待望の復活祭が実現。
  • ●次回:2023年11月3日(金・祝)・4日(土)11:00~17:00 会場:目黒通り(大鳥神社交差点から清水交差点付近の歩道) 大鳥神社交差点まで目黒駅より徒歩10分 問:目黒通りIIP(活き活きプロジェクト)meguromarche.com

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横浜市中央卸売市場本場◎東横線、みなとみらい線/横浜

毎月第1・3土曜、横浜市中央卸売市場本場の水産仲卸棟が一般開放。普段は入ることができない市場で、誰でも自由に買い物を楽しめる。魚食普及の取り組みとして、各種イベントも開催。
  • ●次回:2023年10月7日(土)・21日(土)8:00~10:00 会場:横浜市中央卸売市場本場水産物部 住所:横浜市神奈川区山内町1 横浜駅より徒歩20分 問:横浜魚市場卸協同組合 ☎045-459-3400

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二子玉川ストリートマーケットふたこ座◎田園都市線、大井町線/二子玉川

複合商業施設「二子玉川ライズ ガレリア」で定期開催される世田谷区最大規模の都市型マーケット。地域のお店をはじめ、品質にこだわりのある食品や雑貨の専門店などが60店以上並ぶ。
  • ●次回:公式HPから確認 会場:二子玉川ライズ ガレリア 住所:世田谷区玉川2-21-1 二子玉川駅直結 問:二子玉川ストリートマーケットふたこ座事務局 ☎03-6869-0800

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せせらぎマルシェ◎東横線、多摩川線/多摩川

カフェや休憩スペース、図書コーナー、集会室などを備えた公共施設「大田区田園調布せせらぎ館」で、毎月第1土曜に開催。自然豊かな公園の緑を眺めながら気持ちよく過ごせると評判。
  • ●次回:2023年10月7日(土)10:00~12:00 会場:大田区田園調布せせらぎ館 住所:大田区田園調布1-53-12 多摩川駅より徒歩1分 問:大田区田園調布せせらぎ館 ☎03-3722-5192

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横浜北仲マルシェ◎みなとみらい線/馬車道

2015年よりスタートした横浜北仲マルシェ。現在は新複合施設「北仲ブリック&ホワイト」にて、毎月第3土・日曜に開催。馬車道駅・2a出口直結とアクセスもよく、週末のお出かけスポットとして人気を集めている。
  • ●次回:2023年10月21日(土)・22日(日)10:00~16:00 会場:北仲ブリック&ホワイト1階 歴史広場 住所:横浜市中区北仲通5-57-2 馬車道駅直結 問:横浜北仲マルシェ運営局 yokohama-kitanaka-marche.jp

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みなとみらい農家朝市◎みなとみらい線/新高島

2009年より開催する横浜市内の農家5軒が集まり、新鮮な野菜や果物などを直接販売する朝市。高島中央公園で毎月第4日曜の朝9時からにぎわう。
  • ●次回:2023年9月24日(日)9:00~10:30 ※売り切れ次第終了/次々回は、10月22日(日) 会場:高島中央公園 住所:横浜市西区みなとみらい5-2 新高島駅より徒歩2分 問:横浜市環境創造局農業振興課 ☎045-671-2639

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MACHI-SANPO:

用賀
渋谷から田園都市線でおよそ10分の用賀は、 砧公園や世田谷美術館のある世田谷区の人気・住宅地。今秋、名店揃いのこの街をぶらり歩いてみませんか?

Hodori 用賀店ホドリ
創業35年。地元で愛される
山形牛専門の老舗・焼肉店
和牛一筋25年、“肉のプロフェッショナル”こと橋本 宰さんが2代目。ここでは、塊肉で仕入れる月齢30カ月以上の長期肥育された山形牛の雌牛を中心に、老舗だからこそ提供できる東京食肉市場直送の希少な内臓肉にこだわります。山形牛は、肉のうま味と脂の甘味がありながらも、脂質の融点が低く重さが残らないおいしさ。平日からにぎわう人気店のため、当日でも予約が確実。
◯最初にオーダーするなら、定番の「ハラミ」
(¥1,280)、「黒毛和牛 上塩タン」(¥2,380)、「キムチ5種盛り合わせ」(¥1,380)、「ホルモン(大腸)」
(¥980)、「生レモンサワー」(¥650)。そのほかお酒は、ビールや焼酎、日本酒なども。◯〆には和だしの「冷麺」(¥950)。
住所:世田谷区用賀2-28-19 スカイハイツ用賀1階 ☎03-3707-3829 営業時間:17:00~23:00 休:月
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LANBRoAランブロア
シェフのバスク愛あふれる
スペイン・バスク料理とワインを
現地の名門料理学校を卒業したシェフ磯部美木子さんとソムリエ・エクセレンス北澤信子さんがオープン。磯部さんの思い出の味「ピキージョピーマンのバカラオ詰め」をはじめとする伝統料理を堪能できます。ワインは、ボトル200種ほど揃えるうち、9割がスペイン産。2019年から『ミシュランガイド』「ビブグルマン」に掲載され、確かな料理の腕前に美食家からも一目置かれる存在です。
◯ナイフがいらないほどやわらかい「トロサ村の伝統料理牛タンの煮込み」(2名¥3,630)、ワイン(グラス¥1,000~)。◯鯛だしで炊いたやさしい味わいのご飯を添えた「イカの墨煮 con アロス」(¥2,970)、常連のリピートが多い「真鰯の酢漬け」(¥1,650)、ワイン(グラス¥1,000~)。◯店内は、カウンター席を中心にテーブル席が1つ。
住所:世田谷区用賀3-11-15 メゾンSF102 ☎03-6432-7017 営業時間:18:00~21:00L.O. 休:月、そのほか火は不定休
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RAD CURRYラッドカレー
タンドール×フレンチ
予期せぬ出合いが生んだ斬新なカレー
今はなき三宿の「ブラッスリー・ドゥ・クワン」オーナーシェフ、斉藤仁也さんのお店。元インド・ネパール料理店だけあって、もともと厨房に設備されていたタンドールを生かし、フレンチの技術を取り入れた、「牛バラの赤ワイン煮カレー」「イカスミのカレー」などユニークなカレーをランチで提供しています。また、ディナーでは、本格フレンチを味わえる予約制の「おまかせコース」も。
◯ランチの「プレートセットA」(¥1,200)より、デミグラスを使った「ドライキーマとマッシュポテトのカレー」と「自家製マスカルポーネラッシー」。◯白が基調の店内はテーブル席。◯ディナーの「おまかせコース」(¥5,500~)の一例。メイン「牛ヒレ肉のロースト」、前菜「帆立 海老 ひじきのテリーヌ」、ワイン(グラス¥600)。
住所:世田谷区用賀3-15-5 森田ビル1階 ☎03-5797-9883 営業時間:11:30~13:30L.O./18:00~19:30 ※ディナーの「おまかせコース」は前日までの予約制、火はランチのみ営業 休:水
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TOKYO COWBOYトーキョーカウボーイ
肉のスペシャリストが選び抜いた
黒毛和牛専門の精肉店
和牛愛あふれるオーナー上野 望さんと、この道20年のミートコンシェルジュ二宮 昂さんがタッグを組んでスタート。洗練された店内では、月齢30カ月を超えて飼育された黒毛和牛の雌牛を全国から厳選し、赤身から霜降りまでの部位を約40種販売。さらに、注文を受けてからカットする「フルオーダーカット」や最適な環境で塊肉を保管できる「ミートキープ」などサービスも万全。
◯住宅街の一角にあるお店はカリフォルニアをイメージ。◯3種の自家製「和牛ローストビーフ」を80gも挟んだ「ローストビーフサンド」(¥1,296)は大葉とわさびを使った醤油ベースのソースが隠し味。◯ショーケースに並ぶ、「サーロイン」「ランプ」などの塊肉は100g~販売。◯焼肉より厚くてステーキより薄い、オンラインショップでも人気の「ワイルドBBQカット」の一例。行楽シーズンに◎。
住所:世田谷区上用賀1-10-16 ☎03-6805-6933 営業時間:10:00~18:00 休:水

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百楽門酒家 用賀ヒャクラクモンシュカ
安心の味をリーズナブルに満喫
用賀で中華を食べるならここ!
1998年創業、地元で知る人ぞ知る中華料理店。煉瓦造りの西洋建築がモダンな雰囲気の店内では、自家製点心をはじめとする前菜から一品料理、麺類・炒飯まで約100種ものメニューを提供しています。名物は「火鍋」。龍眼(りゅうがん)やなつめ、党参(とうじん)などの生薬が10種以上も入った、ベースの白湯スープは薬膳効果抜群!料理のおいしさはもちろん、良心的な 価格帯とお店の使い勝手のよさが人気の理由です。
◯食事の人気No.1「五目炒麺」(¥1,390)。◯2名よりオーダーできる「火鍋コース」(前菜2品・麺付き、1名¥3,520)の一例。まろやかな白湯と、唐辛子が加わった麻辣紅湯
(まーらーほんたん)の味のコントラストが◎。◯自家製叉焼やくらげの冷菜、ピータンなどの「9種の前菜盛り合わせ」(¥3,500)、「紹興酒(15年)」(ボトル¥4,500)。料理の内容は仕入れ状況により変わります。
住所:世田谷区用賀4-12-5 ☎03-3707-6217 営業時間:11:30~14:00/17:30~22:00 休:日

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Crestasine Tokiwaクレスタシーネ トキワ
季節の食材を堪能する
隠れ家のようなイタリアン
本場イタリアでも修業を積んできたオーナーの常盤太郎さんが自ら近郊の農園で仕入れる野菜や山で採集するきのこなど、季節の食材を使ったメニューを日替わりで提供。ワインは、有機栽培のひとつであるビオディナミ農法のフランス・イタリア産を中心に約50種セレクト。イタリアンでありながらも、随所にフレンチや和食のエッセンスが光る“常盤さんの料理”は絶品です。
◯この日はシソとトマトのソースの「鮮魚のカルパッチョ」(¥1,980)、イタリア産「カラスミのパスタ」
(¥1,980)、白ワイン(グラス¥990~)。内容は仕入れ状況により変わります。◯メインの「子羊のロースト 赤ワインソース」(¥3,300)。料理は2名分のボリュームで、写真はすべてハーフサイズ。◯カウンター席のほかに、2人がけのテーブル席も。
住所:世田谷区用賀4-16-6 川村ビル1階 ☎03-6447-9363 営業時間:12:00~14:00L. O./18:00~22:00L.O. 休:月
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civinovaチビノバ
小さなワインバーで味わう
ベルリン仕込みの本格・地中海料理
ベルリンで10年、帰国後に地中海料理の名店「CICADA」で修業を積んだシェフ宮嶋 聡さんのお店。異国情緒あふれるメニューがずらりと並ぶ店内の黒板で、特におすすめなのが、オリジナルブレンドのスパイスを練り込んだ現地のレシピに忠実な「フムス」。そんな料理に合わせるならワインがぴったりで、個性的な味わいの南アフリカやドイツ産の自然派が揃います。ベジタリアン対応も可能。
◯食事には「ベルベル風チキンのクスクス」(¥1,100)を。デュラム小麦からできた軽いクスクスとトマトのチキン煮込みが◎。◯地中海料理の定番「チキンケフタ」(¥550)、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」
(¥550)、ひよこ豆のディップ「フムス」(ピタパン付き¥550)、ワイン(グラス¥800~)。◯店内はテーブル席と、1人でも利用しやすいカウンター席。
住所:世田谷区用賀4-30-11 ☎03-3707-0883 営業時間:18:30~22:00(金・土~23:00) 休:日・月
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豊受オーガニクスショップ&レストラン 
無農薬・無化学肥料・自家採種
自然農の恵みを届けるコンセプトストア
自社農園で採種した種子を使い、無農薬かつ日本古来の自然農法で栽培する野菜やお米の魅力を伝える食の複合施設。旬の素材がふんだんに使われるレストランでは、ランチは雑穀米と一汁三菜の御膳、ディナーはコースを中心に提供しています。ショップでは、新鮮な野菜やお米をはじめ、醤油・みそなどの調味料、加工食品、ハーブティーなどのオリジナル商品を販売。お弁当も好評。
◯ディナーの「ZENコース」(¥2,200~¥2,700)は、選べるメインと副菜4品に雑穀米とみそ汁がセットに。食後には、砂糖不使用のデザートもおすすめ。◯腸内環境を整える米麹の発酵飲料「豊菌グルト」(¥302)。◯自社農園の無農薬小麦を100%使用した「豊受麵」
(¥194)、つるつるの平麵「豊受うどん」(¥237)。◯開放的な雰囲気のレストラン。ランチは入店待ちで並ぶほど人気。◯カテゴリーごとに商品が陳列されたショップの様子。
住所:世田谷区玉川台2-2-3 矢藤第3ビル ☎03-5797-3252 営業時間:ショップ10:00~20:00 レストラン11:30~15:00L.O./17:00~20:00L.O. 休:日・月
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STAN COFFEE AND BAKEスタン コーヒー アンド ベイク
瀬田の住宅街に佇む
こだわりのコーヒースタンド
用賀と二子玉川の中間・瀬田の交差点付近に2020年オープン。「カフェをやりたかった」と話すオーナーの石渡やえさんは元シェフで、カフェの経営を学んだ「ONIBUS COFFEE」に特注するオリジナルブレンドコーヒーと自家製の焼き菓子を提供しています。コーヒーは、スッキリしていながらもしっかり果実味があり、毎日飲んでも飽きない味わい。自慢のプリンとも好相性。
◯毎日手作りしているお菓子は、レモンケーキやバナナブレッド、スコーンなど7種ほど。◯「きよら」の卵と奄美諸島産のさとうきびにこだわった、濃厚すぎず、淡白すぎないサッパリとした後味が絶妙な「プリン」
(¥600)、「水出しアイスコーヒー」(¥550)。◯ハンドドリップをする、気さくな石渡さん。◯入り口から自然光が差し込む開放的な店内。
住所:世田谷区瀬田4-22-16 ハイライフ瀬田101 ☎非公開 営業時間:8:00~17:00 休:火 ※お問い合わせは、Eメール:stancoffeebake@gmail.comまで。
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ふきだし
ふきだし
天ぷらと手打ちうどんのおいしさが両立する場所
てんぷら 天穹
 商店街の一角にある、和のしつらえが奥ゆかしいお店。客席10席ほどのこぢんまりとした空間が落ち着く店内では、旬の天ぷらと手打ちうどんという新鮮な組み合わせで、お昼は主に定食、夜はコースを提供しています。大将の平尾健太郎さんは、天ぷらの老舗である銀座「天亭」で8年、その後、讃岐うどんを勉強するために香川で3年、文京区の「根津釜竹」で6年ほど修業を積み、2019年に地元・用賀で独立。
 天ぷらは、太白胡麻油に綿実油とコーン油をブレンドした高温の揚げ油でしっかり揚げ、うどんは毎日手打ち。どちらも妥協せずに徹底してこだわるスタンスについて、「珍しいとよく言われますね(笑)。“好きなものが自然にかけ合わさった”というか、僕がおいしいと感じるものを提供しているだけなんです」と、平尾さんは話します。天つゆにも麺つゆとしても使われるだしは、大阪の鰹節専門店から直接仕入れる、うるめ、さば、めじか、かつお、昆布を丁寧にひいた関西風。その奥深い味が、常連客にも喜ばれるそう。
 日本酒は、その都度、仲買さんと相談しながら厳選し、希少な銘柄も含めて15種ほど常備。平尾さんは、「基本的に天ぷらには辛口。その時々の食材に合わせて提案もしています」と、穏やかに語ってくれました。
  • ◯ディナーコースは3種類(¥6,000~)。「季節の天ぷらコース」(¥8,800)の天ぷらは、この日、天然の舞茸、きのこ、車海老ほか5品。日本酒(1合¥1,200~)。◯天丼や天茶などを選べるコースのお食事は、言わずもがな「うどん」がおすすめ。◯落ち着いた雰囲気の店内は、カウンター席のほか4人がけのテーブル席も。
テンキュウ 
住所:世田谷区用賀4-2-3 タナアミハイツ1階 ☎03-6431-0438 営業時間:11:30~13:30L.O./17:30~20:30L.O. 
※ディナーはコースのみ、1ドリンク制。 休:水(そのほか不定休あり) MAP

SWEETS:

  • 撮影=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • YAYOI TOKYO
  • 〔田園都市線・世田谷線/三軒茶屋〕
  • ジェラート

素材の力をたたえた、淡麗ジェラート

 湧き立つようなイチゴやキャラメルの味わいは、「凝縮した」とも少し違う。言わば研ぎ澄まされた素材感。「YAYOI TOKYO」のジェラートはさっぱり淡麗な味わいに、凛とした素材の強さをたたえている。その決め手は水。「優しいトーンのジェラートに合うのは、ミネラルが極力少ない軟水。中でも屋久島の水がいちばんフィットしたんです」とパティシエ、大塚陽介さん。洋菓子の世界大会で日本代表として優勝した経験から行き着いたのは、日本人ならではのジェラート。清らかな水をベースに余分を削ぎ落とし、味の輪郭を浮き彫りにしていく。ピスタチオも生クリームでコクを重ねるのではなく、水とミルクで素材の味をよりクリアに。3種のピスタチオ(香り高いイタリア産、甘味とコクのスペイン産、華やかに香るイラン産)が緻密にブレンドされ、口溶けとともにおいしい奥行きがグイグイ深まる。ひんやり澄んだ味わいが、そっと残暑の体を癒やしていく。

右上から時計回りに「ミルク」、「苺」各¥600、「グランピスタチオ」¥800、「バニラキャラメル」¥700。テイクアウトは2個から。ジェラートは常時10種。季節でフレーバーが変わり、今ならさつまいもや洋梨もみずみずしいジェラートに。

  • YAYOI TOKYO(ヤヨイ東京) 
    住所:世田谷区太子堂2-23-10
    ☎無
    営業時間:確認、問い合わせは、Instagram@yayoi.tokyoより
    休:無
    三軒茶屋駅より徒歩3分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。